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あえてのローパワーという選択! 小排気量だからこそ楽しめる現行国産車3選

あえてのローパワーという選択! 小排気量だからこそ楽しめる現行国産車3選

使い切れるパワー&トルクとMTで操る楽しさは格別

 大排気量で大パワーのクルマが速いのは当たり前。しかし、一般公道でその力を発揮できるとしたら料金所での加速くらいで、どちらかというと持て余してしまうものだ。そこでオススメしたいのが、エンジンを目いっぱい使いきれる小排気量のMT車だ。絶対的な速度は高くないが、走りの楽しさは折り紙付きのクルマばかりだ。

1)ホンダ・フィット 1.3G・F

 フィットのスポーティグレードといえば真っ先に「RS」が思い浮かぶだろうが、じつはRSのエンジンは15XLに搭載されているものと同じ。もちろんRSには6速MTやリヤディスクブレーキ、エアロパーツなどが装備されるものの、思ったよりも差異はないのだ。

 そこで、RSよりも60万円も安い1.3G・Fの5速MTをオススメしたい。排気量は200cc小さくなるが、最大トルクは1500ccの4600rpmよりも高い5000rpmで発生するため、エンジンを回していったときのトルクの盛り上がり方はRSにも引けを取らないのである。

2)スズキ・スイフトRS

 こちらもスイフトスポーツの影に隠れてしまった印象のスイフトRS。しかし、スイフトスポーツが1.4リッターターボエンジンとなり、歴代最強のスペックを誇るようになってしまった今、気軽にブン回せるのは素直なNAエンジンを搭載したスイフトRSかもしれない。

 1.2リッターのNAエンジンは67kW(91馬力)/118N・mとスペック的には平凡だが、870kgという驚異的な軽量ボディとRS専用の欧州車的な味付けと相まって十二分に軽快な走りを楽しむことができる。また、スイフトスポーツがハイオク仕様なのに対して、RSはレギュラーガソリンでOKというのも、燃料代を気にせずに走りを楽しめるポイントだろう。

3)マツダ デミオ13S

 デミオも圧倒的なトルクを誇るディーゼルに6速MTの組み合わせが存在するが、あちらはむしろトルクがあり過ぎてMTでこまめなシフトチェンジを駆使してスピードを乗せていく醍醐味が少なく、2速で発進して4速から6速という手抜きシフトチェンジでも充分走ってしまう。

また、モータースポーツベース車として1.5リッターガソリンの15MBも存在するが、こちらはあくまでモータースポーツベース車なので、ナビはもちろん、LEDヘッドライトやフルオートエアコンなどの快適装備をオプション選択することすらできない。

 ということで、普段乗りに使いながら走りも楽しみたいというのであれば、13Sがオススメだ。

 もともと質感の高さに定評があるデミオだけに、普段使いで不満を覚えることも少ないだろう(ややリヤシートは狭いが……)。もちろん、前述の快適装備もオプションで選択することができる。もっと装備充実したものが欲しい人には、13S Touringやレザーシートまで備えた13S Touring L PackageでもMTを選ぶことができる。

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