この記事をまとめると
■日産ティーダは質感重視のコンパクトカーとして2004年に登場
■広い室内や上級装備でクラス超えを実現した
■高評価ながら日本では1代で終了し海外で存続した
完成度は高かったが……
日産の新たなコンパクトハッチバックモデルとして2004年9月に登場したティーダ。5ナンバーサイズのコンパクトモデルで、派生車種としてセダンタイプのティーダラティオも存在するということで、ポジション的にはサニーやパルサーの後継車種といわれることも多いが、クラスを超えた性能や質感をもつ新規車種として開発されたものとなっていた。
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そのため、エクステリアデザインはコンパクトハッチバックでありながら、落ち着きのある上質なものとなっており、インテリアについては5ナンバーサイズとは思えない広さやゆったりとしたシートを実現していた。
フロントシートについては、限られた室内幅に大きなシートを装着するために背もたれなどの調整ノブを車両内側に配しており、リヤシートも前後スライド機構を備えて後席ニースペースはシーマ以上にすることも可能となっていたほか、上級グレードでは本革シートも用意されていたのだ。
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パワートレインは直列4気筒1.5リッターガソリンエンジンにCVTの組み合わせ(エントリーグレードと4WD車は4速AT)でスタートし、2005年1月には1.8リッターモデルが追加されている。
そして、2008年1月に実施されたマイナーチェンジではエクステリアデザインの変更を行ったほか、1.8リッターモデルに6速MTを追加。ただ、このMTモデルはホットな走りを楽しむというよりは、長らくMT車を愛用していたユーザーに向けて設定されたものとなっており、とくにスポーティな味付けにはなっていなかった。
しかし、一部のマニアなユーザーに向けて「NISMO S-tune Package」というチューニングパーツのパッケージオプションが用意され、アフターパーツメーカーからもわずかではあるがチューニングパーツがリリースされていた。
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ティーダ自体にはスポーツ走行のポテンシャルが秘められていたようで、中国で開催されていた「中国サーキット選手権」の1600ccクラス(海外仕様には1.6リッターモデルが存在)に2006年から参戦し、初年度にドライバー部門とチーム部門、それぞれでシリーズチャンピオンを獲得する活躍を見せている。
また、オーテックジャパン(当時)からは、専用エクステリアやタンカラーの本革シートなどがおごられた「アクシス」もリリースされ、マイナーチェンジ後のモデルには専用チューンの足まわりや電動パワーステアリングを備えた「アクシス ハイパフォーマンススペック」も設定されるなど、かなり力の入ったモデルとなっていたのだ。
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実際に愛用していたユーザーからは好評を集めていたティーダであったが、残念ながら日本では2代目ノートに統合される形で1世代で姿を消してしまった。その一方で、中国では人気車種として3世代に渡って販売が続けられていたのだった。