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放置するとホイールが真っ黒に! なぜブレーキダストは黒いのか? (2/2ページ)

放置するとホイールが真っ黒に! なぜブレーキダストは黒いのか?

熱せられた金属粉が主となるので黒い

 クルマのディスクブレーキは、回転するローターをブレーキパッドで挟み込んで、その摩擦力で制動力を発揮する仕組みになっている。このため、制動力を発揮しようとすると、パッドがローターの表面を削るとともに、ローターがパッドを削って、粉塵が出るのが避けられない。

 ローターの削りカスはほぼ鉄粉。知っての通りブレーキとは、運動エネルギーを熱エネルギーに変換するシステムなので、ブレーキをかけるとローターは高温になる。その高温になったローターから出る削りカス=ブレーキダストは、熱せられた鉄粉なので、最初は黒い色をしているというわけ。それを放置しておくと、やがて茶色から赤っぽく変色していく。

 また、ブレーキパッドの摩擦材にもスチール繊維や銅繊維、酸化アルミ、酸化マグネシウム、酸化クロムなど、金属系の摩擦材も使われているし、摩擦潤滑剤には黒鉛やカシューダストなどがブレンドされているので、これらが削れることでも黒い粉塵=ブレーキダストの元となる。

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