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【2030年までに死亡事故ゼロを掲げたSUBARU】クルマづくりの基本にある「0次安全」って何? (1/2ページ)

【2030年までに死亡事故ゼロを掲げたSUBARU】クルマづくりの基本にある「0次安全」って何?

0次安全は視界良好なパッケージ!

 自動車の評価基準はさまざまだが、現在のクルマにおいて安全性能は非常に優先順位が高い評価ポイント。事故を起こしたときに乗員を守る丈夫なボディが重視されていた時代もあったが、それは当たり前の機能となり、いまは事故を起こさない機能が求められるようになっている。その象徴的なデバイスがAEB(衝突被害軽減ブレーキ)だ。

 国産車でAEBを広めるきっかけになったのは、言わずもがなスバルの「アイサイト」。ステレオカメラによって立体的に前方の状態を監視することで、車両や歩行者を検知することが基本だ。衝突の可能性を検知すると車両側で緊急ブレーキをかけ、衝突を回避しようとする運転支援システムである。そして、車両停止までカバーするAEBをスバルが実現したのは、たまたまアイサイト・テクノロジーを生み出したからではない。そもそも安全志向の強いメーカーだからこそ、アイサイトを実現できたのだ。

 スバルの安全志向は「総合安全思想」と呼ばれているが、その基本となるのが4つの「安全」だ。基礎となるのが「0次安全」と呼ばれるもので、具体的には視界の良さを考慮したパッケージを指している。振り向けば後方がよく見えるようなウインドウデザインや、視界を邪魔しないピラーの設計などは「0次安全」に基づいている。視界がよければ周囲の状況をドライバーが認知しやすく、それは事故を起こさないクルマにつながるという考え方だ。

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