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そういえばあった……なんて言うべからず! 1代限りで消えるも入魂作だった悲運の軽スペシャリティカー3台 (2/2ページ)

そういえばあった……なんて言うべからず! 1代限りで消えるも入魂作だった悲運の軽スペシャリティカー3台

軽でも実用車として使えた驚きのスペシャリティカーも存在

 高い志をもって入魂開発され、話題性も十分。多くのクルマ好きや玄人筋から高く評価されるも、肝心の市場ではニーズに合わず低迷。志も虚しく1代限りで終了する悲運の名車は、軽自動車にも少なくない。

 1代で終わった軽自動車の名車といえば、平成初頭に生まれたホンダ・ビート/スズキ・カプチーノ/マツダ・オートザムAZ-1 の後輪駆動スポーツ御三家や、WRCサファリラリーでクラス優勝の偉業を遂げたスバル・ヴィヴィオ、あるいは画期的なでデザインコンセプトのダイハツ・ネイキッドなどがパッと思い浮かぶ。

 しかし、今回は軽自動車ながら「スペシャリティカー」として企画された3台をピックアップ。若い人はピンと来ないジャンルかも知れないが「スペシャリティカー」とは、付加価値としてビジュアルの良さを強調した内外装と、スポーティな走行性能、そして大人っぽい上質さも兼ね備えた位置づけのクルマのことだ。基本的には2名乗車プラス荷物で使われることを想定し、「デートカー」とも言われる。軽自動車にもオシャレ志向やプレミアム性を求める層へ訴求し、市場の拡大と成熟を狙った。

 ニッチ市場狙いの意味も込められたにもかかわらず、販売面では予想を大きく下まわる結果となった「悲運のスペシャリティ軽カー3台」の魅力をここで思い出しておきたい。

1)ダイハツ・ソニカ

 初代タントで「超ハイトワゴン」を創り出したダイハツは、一方でそれとは真逆の低さを特徴としたデザインと走りを重視した背の低いスペシャリティ軽カー、ソニカを発売した。

 ベルト部の駆動損失とインプット軸等価イナーシャの大幅な低減をはかった新開発のCVTにより、スペック的には自主規制の範囲ながらダイレクト感を増すことで体感加速を向上。FFは全車前後にスタビライザーを装着した専用チューンの足まわりも相まって、大人4人がフル乗車しても「驚異的!」と感動できるレベルの高速ダイナミクス性能を実現している。

「フリースタイルカップルズ」を仮想ユーザーとした割に後席も一応普通に座れるなど、実用車としてのネガはほとんどなかったが、自社製品のタントで超ハイトワゴンが大注目されるなかにあって、3年足らずでひっそりと生産を終了。販売が低迷しても、最後までテコ入れのためのお買い得グレードや特別仕様車を一切追加しなかったのは潔かった。早々に諦めたのではなく、開発チームの意地と誇りの現れだと筆者は解釈している。

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