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いまホンダのほぼ全車に採用される「i-VTEC」って何? かつてクルマ好きが熱狂したVTECとの違いとは (1/2ページ)

いまホンダのほぼ全車に採用される「i-VTEC」って何? かつてクルマ好きが熱狂したVTECとの違いとは

かつて低燃費とハイパワーを両立したVTEC

 ホンダエンジンの看板技術になっているi-VTEC。燃費と実用性とハイパワー、環境性能をすべて兼ね備えたホンダならではのシステムだ。

 i-VTECは「intelligent-Variable valve Timing and lift Electronic Control system」の略で、高知能可変バルブタイミング・リフト機構のこと。

 ホンダには、もともと可変バルブタイミング・リフト機構=VTECという技術があり、簡単にいうと、このVTECに連続可変バルブタイミング・コントロール機構=VTCをプラスしたのがi-VTEC。ホンダの新世代VTECの総称となっている。

 ベースになったVTECは、1989年に2代目インテグラ(DA型)に搭載されたB16Aが最初。NAエンジンの量産車で初のリッター100馬力を達成(1.6リッターで160馬力)し、大いに注目された技術だ。

 このVTECは、市街地など低回転で走るときは、バルブのリフト量を小さくして低燃費を実現。高回転まで回してパワーが欲しいときは、レーシングエンジン用のハイカムに匹敵するバルブリフト量に切り替え、ハイパワーを絞り出す、2つの性能を両立させることに成功した。

 技術的には低速用と高速用の2つのカム山を用意して、それを回転数に応じて油圧ピンで切り替えることで、幅広いトルクバンドと、低燃費、高出力を達成したのがVTECだ。

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