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「T・T・T」3つのTに注目! タイヤ選びに大切なアメリカで義務化の「UTQG表示」とは (2/2ページ)

「T・T・T」3つのTに注目! タイヤ選びに大切なアメリカで義務化の「UTQG表示」とは

アメリカ国内で売られるすべての乗用車用タイヤに表示義務がある

 タイヤのサイドウォールには、いろいろな数字や記号が記されているが、これらの記号にはけっこう重要な情報が書かれている。

 とくにユーザーに有意な情報として、「TREADWEAR」「TRACTION」「TENPERTURE」の3つについては注目しておいて損はない。

 この3つは、UTQG(Uniform Tyre Quality Grading)表示といい、アメリカで行われる統一タイヤ品質等級基準テストの結果を表記したもの。UTQG表示は、アメリカ運輸省がアメリカ国内で販売されるすべての乗用車用タイヤに表示を義務づけているもので、それぞれの意味は下記のとおり。

1)「TREADWEAR」(トレッドウェア)

 トレッドウェアとは耐摩耗性を数値化したもので、この数字が大きければ大きいほどそのタイヤの耐摩耗性はいい。

 基準は「100」で、エコタイヤは300台~600台、ハイグリラジアルは100~200台。モータースポーツ用のタイヤは、二桁台のものがある。

 このトレッドウェアが「200」のタイヤは、基準の「100」のタイヤの2倍の摩耗率と考えていい。ちなみに、トレッドウェアのテストは、ウェスト・テキサス州のテストコースで、合計7200マイルも実走して行われる。

 国産のタイヤでいえば、ブリヂストンのポテンザRE11やRE71Rがジャスト「200」。エコタイヤの「ECOPIA」(エコピア)の「EP100」だと「400」。

 新しいポテンザRE71RSには、トレッドウェアの数字の表記がないが、アメリカで販売されないタイヤには表記義務がないので、すべてのタイヤにトレッドウェアが記載されているわけではない……。

 また、国内メーカーは基本的にUTQG表示をカタログなどで公表していない。

 いずれにせよ、長持ちするタイヤが欲しければ、このトレッドウェアの数字が大きいものを選べばいいわけだが、トレッドウェアとグリップ性能は、トレードオフの場合が多いので、それを加味して目安にしよう。

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