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ワーゲンバスの魅力を徹底解説!

■世界中でファンを抱えるワンボックスバン

「タイプ2」とも呼ばれ、その愛くるしいスタイルにより世界中で愛されるワーゲンバス。

 丸みを帯びたフォルムで小さいバスに見えることが愛称の由来ですが、どのような特徴や歴史をもつクルマなのかを知りたい方も多いのでは。

 今回はワーゲンバスと呼ばれるフォルクスワーゲンのワンボックスバンの魅力や歴代モデルを紹介していきましょう。

■ワーゲンバスとは?

 海外はもちろん、国内でも星の数ほど存在するフォルクスワーゲンファン。ゴルフやビートル、また、ひと昔前にラインナップされていたシロッコなどブランド別に固定ファンがついていますが、多くのファンを抱えるのがワーゲンバスではないでしょうか。

 ただ、ワーゲンバスとの呼び名はあくまでも通称。世の中には、トランスポーター/トランスポルター(もしくはデリバリーバン)として発売されています。つまりワーゲンバスとは、ビートルとプラットフォームを共有するワンボックスバンのことを指します。

 そもそもフォルクスワーゲンはビートルを1型、ワゴン・バンモデルを2型と称していました。ワーゲンバスをタイプ2と呼ぶのはそこからきているのです。

 ワーゲンバスと呼ばれる商用バンはT1と呼ばれる第1世代から日本には未導入の第6世代(T6)までラインナップされてきました。さきほど説明したタイプ2という名称は、歴代モデルのうち、第1世代と第2世代がそれにあたります。

■ワーゲンバスの魅力

 ワーゲンバスが世界的に人気となったのは1960年にアメリカで巻き起こったピッピームーブメントが大きなきっかけでした。丸目ヘッドランプやVラインのフロントマスクが織りなす愛嬌ある表情を持つ中古のT1を若者はこぞって購入。花柄やピースマークボディを華やかに仕立てるなど内外装を個性豊かにカスタムしたのです。

 自由で誰にも邪魔されないライフスタイルを求めていた彼らのハートを、低価格でカスタムしやすいワーゲンバスが鷲掴みにしたのです。

 また、ヤナセにより1953年から輸入されている国内での人気も高く、2000年以降に巻き起こった欧州での人気爆発に先駆けて何度かのブームを巻き起こしています。

 一時期は、世界中から状態が良いタイプ2が集まってきていましたが、世界的な人気再燃により、日本から海外へ輸出された車両も少なくなかったようです。

 この愛嬌ある造形と内外装に渡りカスタムしやすいシンプルな構造を持っていることがいまだに人気が高いワーゲンバスの大きな理由といえます。

 さらに付け加えると、空冷水平対向エンジンを搭載していること、大きすぎないサイズ感、他のバンが持っていないオリジナリティなどを備えていることがワーゲンバスの魅力といえます。

■ワーゲンバスの種類は?

 ワーゲンバスと呼ばれるフォルクスワーゲンのトランスポーターは、1950年に登場した初代T1から現行モデルのT6までラインナップされています。

 それぞれのモデルを解説していきましょう。

・T1(1950〜1967年)

 多くの人がワーゲンバスと言われて想像するのがこのT1。二分割のフロントウインドウ、V字ライン、2トーンカラーなどとにかく愛くるしいフォルムが特徴的です。

 そもそも、T1はフォルクスワーゲンの工場内で活躍していたビートルベースの部品輸送車を見た、オランダの仲介業者による新たなトランスポーターの構想から誕生しました。

 すでに販売されていたタイプ1と呼ばれていたビートルのレイアウトを活かして開発されましたが、ラダーフレームの採用やサスペンションを強化するなど、ビートルのシャシーをそのまま使用しているわけではありません。

 ただしエンジンはビートルと同じ、空冷OHVの水平対向エンジンを搭載。デビュー時は1.1L(1131cc)だった排気量は1.2L(1192cc)へ改良され、さらには1.5Lエンジンも追加されました。

 T1のボディタイプは多彩で、リヤカーゴ部まで窓が装着される「デラックス・マイクロバス」、デラックスに装着されていた一部の窓が廃止されツートーンカラーが標準の「マイクロバス」、荷室スペースのシートが脱着できる「コンビ」、リヤシートが備わらない商用バンタイプの「パネルバン」、WESTFALIA(ウェストファリア)社が架装を行ったVW社純正のキャンピングカー「キャンプモール」などが用意されています。

・T2(1967〜1979年)

 排ガス規制への対応やAT仕様を開発するなど、主に北米市場に向けてモデルチェンジされたT2。プラットフォームなどはT1からそのまま流用されていますが、見た目が一新されフロントフェイスの特徴だった二分割フロントウインドウやV字ラインは廃止されました。

 エクステリアで目立つのが窓の大型化。また、インテリアではソフトパッドや樹脂製品が採用されたことで質感と安全面の向上に寄与しています。

 エンジンは空冷OHV水平対向を引き継ぎ、当初1.6Lを搭載。その後、1.7Lエンジンが追加されさらには1.8L、2.0Lと追加・変更がなされました。

 T2はエンジンのみならず前期型、中期型、後期型に区分されている通り改良が加えられていきました。見た目の変化はバンパーが大型化されフロントグリルのデザインを変更した1973年登場のT2bと呼ばれる後期型が一番大きく、同モデルは3速AT仕様も用意されていました。

・T3(1979〜1992年)

 乗用モデルに「カラベル」との車名が備わったT3。歴代モデル同様、RRレイアウトを採用していますがデザインは直線基調に変更され、ボディはT2に比べて一回り大きくなるなどいままでのワーゲンバスとは大きく異なるモデルになりました。

 またT3のエンジンも、歴代モデルとは異なります。デビュー時に用意された1.6Lと2L水平対向エンジンは空冷式をベースにシリンダーヘッドを水冷とした特殊な機構を採用。しかし、途中で一般的な水冷式エンジンへ改良されました。

 パワステやエアコンが装備されるなど快適性を追求したT3は、走行性にもこだわり4WD仕様が初めてラインナップされています。

 日本でも乗用モデルは「カラベル」としてヤナセで販売されていましたが、フォルクスワーゲンの日本法人が設立された1991年のモデルは「ヴァナゴン」との車名で輸入されました。

 欧州ではシングルキャブやダブルキャブなども用意されていたT3ですが、国内でヤナセが販売していたのは乗用仕様です。

・T4(1990〜2003年)

 ワーゲンバスの4世代目となるT4は歴代モデルで使用していたRRではなくFFレイアウトを採用。そのため、フロントノーズが設けられるなど従来のワーゲンバスとは大きく印象が変わるエクステリアになりました。

 エンジンも水平対向エンジンではなく2.5L直列5気筒ガソリンなどを用意。モデル後期には2.8LのV6エンジンもラインナップされています。

 国内には1993年から1997年までヴァナゴンとして正規販売されていましたが、当時はステップワゴンを始めとし国内メーカーからミニバンが相次いで登場。そのことが直接的な要因かはわかりませんが、フォルクスワーゲンは輸入販売を止めてしまいました。後継モデルとしてはミニバンのシャランが用意されましたが、ワーゲンバスファンは大きな失望を感じたといいます。

・T5(2003〜2015年)

・T6(2015年〜)

 国内でワーゲンバスは正規輸入されなくなりましたが、欧州市場ではいまだにラインナップされています。

 見た目はT5、T6ともあまり代わり映えしませんが、最新モデルのT6はACCやエマージェンシーブレーキを備えるなどいまどきのクルマに備わってほしい先進安全装備が用意されました。

 また最新のEA288型クリーンディーゼルエンジンが備わるなど、パワートレインの進化も果たしています。

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