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乗務員の「高齢化」だけが原因じゃない! プロである「タクシー」の事故が目立つワケ (2/2ページ)

乗務員の「高齢化」だけが原因じゃない! プロである「タクシー」の事故が目立つワケ

プロとしての意識が低いドライバーも残念ながら存在……

 時おり、タクシーの関係する大きな交通事故のニュースが報じられるが、北海道警察の交通事故分析資料によると、発生件数と負傷者数自体は減少傾向で推移しているとのこと。そして、タクシー関連で報じられる事故の多くは高齢乗務員が運転していることも多いとされているが、これも北海道警察の資料によると、第一当事者(交通事故における過失が重いひと)の年齢別発生状況では、高齢者(65歳以上)によるものがもっとも多くなっている。

 ただ、国土交通省による“タクシー事業の現状について”では、平成28年3月末、平成29年3月末、平成30年9月末での比較では、60歳以上の乗務員が減少傾向で推移しているだけでなく、直近では全体の半数を下まわっていると分析している。

  

 高齢者の事故が、より規模の大きなもので目立ってしまうのは、健康起因によるものが多いことがある。乗務中の発作などにより、意識不明になってしまい事故を起こしてしまうというものである。日ごろから健康診断を行ったり、出庫点呼時にはもちろん健康状態は確認しているものの、急な発作はなかなか防げないのが現状ともいえよう。

 事故を起こしやすいひとを“事故惹起者”などとも呼ぶが、この事故惹起者は高齢乗務員ばかりではなく、さまざまな年齢層で存在する。特徴のひとつとしては、乗務員経験が浅いなかで、一生懸命稼ごうとするあまり事故を起こしてしまうケースが立つ。また事故のほかにも、このような乗務員は利用客からのクレームも目立つケースがある。

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