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熟成されたモデル末期か? フルモデルチェンジ直後の新型か? 買いのタイミングの正解とは (2/2ページ)

熟成されたモデル末期か? フルモデルチェンジ直後の新型か? 買いのタイミングの正解とは

割引率の高さや納期の早さを考えても新型がお得かも?

 熟成の進んだ最終型と新型車では、どちらが良いのか。一般的には新型車を買うほうがメリットは多い。
理由は当然のことだが、新型車は従来型に比べて機能が進化するからだ。たとえばレヴォーグであれば、新型になって走行安定性と乗り心地のバランスが向上した。運転支援機能では、アイサイトXテクノロジーが採用され、渋滞時の手離し走行も可能にしている。

 今はフルモデルチェンジを受けると、衝突被害軽減ブレーキを中心とした安全装備と、運転支援機能がほぼ確実に進化する。交通事故がクルマにとって最大の欠点であることを考えると、安全装備の進化は重要だ。従って新型車を推奨する。

 しかしユーザーの好みと、フルモデルチェンジの内容次第では、従来型を選びたいこともあるだろう。たとえばレヴォーグの場合、現行型になってエンジンが1.8リッターターボに統合された。従来型の2リッターターボは廃止されたので、高い動力性能を求めるユーザーにとって現行型は物足りない。

 ランドクルーザーは、新型になってクリーンディーゼルターボを加える一方、ガソリンエンジンはV型6気筒3.3リッターツインターボになった。従来型のエンジンはV型8気筒4.6リッターで、独特の豪快な加速感を味わえたから、ユーザーによっては先代型が魅力的と受け取る。

 このほか稀なケースだが、新型車にフルモデルチェンジされた直後にリコールに見舞われ、ユーザーが迷惑を被ることもある。たとえば先代型のフィットやヴェゼルは、ハイブリッドについて複数回のリコールを行った。ATの7速DCTに、不具合が生じたからだ。

 この時は交換用パーツの生産が遅れて、ユーザーがクルマを使えない期間が生じたこともある。あくまでも稀なケースで結果論ではあるが、対策が終了した後で買った方が良かった事例も見受けられる。

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