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今後の選択次第では苦境に立たされる可能性も! トヨタが電動車に「3種の電池」を使う理由 (1/2ページ)

今後の選択次第では苦境に立たされる可能性も! トヨタが電動車に「3種の電池」を使う理由

この記事をまとめると

■トヨタはニッケル水素・リチウムイオン・バイポーラ型ニッケル水素の3つの電池を使用

■加えて全固体電池も鋭意開発中だ

■この先10年でどのバッテリーを使うかの経営判断が先行きを左右する

ハイブリッドに3つの電池を使い分けるトヨタ

 電動化を進めるなかで、トヨタは扱うバッテリーの種類が多い。1997年の初代プリウスから採用し続けるのがニッケル水素バッテリーだ。

 そして、3代目プリウスからはリチウムイオンバッテリーを車載するプラグインハイブリッド車(PHV)を車種追加し、現行プリウスではハイブリッド車(HV)でもニッケル水素とリチウムイオンをグレードによって使い分けている。

 さらに、新型アクアで新しく採用したのが、バイポーラ型と呼ばれるニッケル水素バッテリーだ。これは、従来のニッケル水素バッテリーの約2倍の出力を出せる構造である。

 以上のように、トヨタは3つのバッテリー方式の実用化を行い、車種や目的によって使い分けている。さらに特許件数が多いと伝えられる全個体電池にも期待を寄せる。

 一方、電気自動車(EV)を含めた電動化を進めるほかの自動車メーカーは、リチウムイオンバッテリーに的を絞り、大量生産を目指したギガファクトリーの建設に積極的だ。それからすると、トヨタの多種多様なバッテリーの採用や将来構想は独特な存在といえる。

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