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溝はある新しいタイヤなのにグリップが下がる! 「タイヤがタレる」ってどういう現象? (1/2ページ)

溝はある新しいタイヤなのにグリップが下がる! 「タイヤがタレる」ってどういう現象?

この記事をまとめると

■「タイヤがタレる」とはタイヤの性能・パフォーマンスがダウンすることを意味する

■タイヤはゴム製品なのでタイヤの性能には熱が大きく影響する

■レースの世界ではタイヤマネージメントの上手なドライバーほど”強い”ドライバーとされる

タイヤは新品状態がもっとも優れた性能となる

「タレる」とは、辞書的に答えると「ひと続きのものの端が下の方へ低く、力なく下がる」こと。ズルズルと後退することや、「へこたれる」(もうだめだと思って元気をなくす。意志がくじけて弱る)ような状態を指すと思えばいい。

 つまり、「タイヤがタレる」とは、タイヤの性能・パフォーマンスがダウンすること。

 タイヤは新品を下ろしたときが一番パフォーマンスは優れていて、あとは使用するにしたがってどんどん性能が落ちていく。

 その原因は熱であったり、摩耗であったり、路面の荒さ、運転の荒さ、クルマの重量バランスの悪さなどいろいろあるが、タイヤはゴム製品なので、やはり熱が大きく影響する。

 ゴムは冷たいと固くなるので、冷たいときはグリップが低く、温まると柔らかくなって、グリップ力がアップする。

 市販のハイグリップタイヤでいうと、タイヤの温度が60~80℃ぐらいの時にもっともパフォーマンスを発揮出来るが、それ以上熱くなり過ぎるとゴムの組成が変化してパフォーマンスが落ちてくる。また、高温になることでゴムが柔らかくなりすぎ、変形してしまうことも性能低下につながる。

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