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最新スズキのSUV全6車種徹底比較! 新型情報も (1/2ページ)

最新スズキのSUV全6車種徹底比較! 新型情報も

この記事をまとめると

スズキには魅力的なSUVが揃っている

■この記事では全6台の詳細を解説する

■新型車「S-CROSS」についても紹介

ハスラーやジムニーだけじゃないスズキのSUVラインナップ

 国内外で人気を集めるSUV。国産メーカーからも数多の車種が登場しています。

 そんな国産SUVにおいて一風変わっているのがスズキのラインナップ。軽SUVとして一世を風靡したハスラーや軽オフローダーのジムニーは有名ですが、それ以外にも他社のSUVにはない魅力を備えています。

 スズキのSUVを詳しく見ていきましょう。

スズキのSUVの魅力は?

その1:扱いやすいサイズ

 スズキがラインナップするSUVの特徴のひとつが使い勝手の良いコンパクトなボディサイズを有していること。

 軽自動車のジムニーやハスラーは当然として、イグニス、クロスビー、さらにエスクードといずれも国内では扱いやすいのはユーザーとしては嬉しいポイントといえます。

 いまやBMW・X5の全幅は2mを超えるなどSUVはとくにサイズの拡大が止まらないセグメント。扱いやすいコンパクトなSUVが揃うスズキ車は、大きな魅力を備えています。

その2:悪路でも走れる走破力

 悪路走破性でいうとオフローダーのジムニーやジムニーシエラは国産SUVのなかでもとくに優れているモデルとして知られています。ただ、ジムニーだけでなく悪路走破性が高いモデルとして存在感を示すのがエスクード

 現行モデルはビルトインラダーフレームとFRベースの4WDシステムを搭載していた3代目とは違いFFベースとなりましたが「ALL GRIP」と呼ばれる電子制御式の4WDシステムを装備。路面状況に合わせモードを選択できるシステムにより、オンロードの快適性はもちろん悪路走破性を備えたSUVとなっています。

現行のSUV全6種を紹介

ハスラー

価格:136万5100円〜
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm、ホイールベース2460mm

 スーパーハイトワゴンが人気の軽自動車ですが、室内空間の広さだけでなく見た目やレジャーに使える軽SUVとして人気のハスラー。現行モデルは2019年にデビューした2代目。初代のイメージを受け継ぎつつも、さらにアウトドアテイストが強調されました。2代目も初代同様、その人気は衰えていません。

 2代目も日常使いだけでなく初代同様、レジャーユースでの使用勝手にも力が入れられています。初代から変更や改良が加えられたポイントも、それらの点がとくに重視されました。荷室下に備わる防汚加工が施されたラゲッジアンダーボックスを装備したラゲッジルーム、リヤシートスライド機構が座席側からだけでなくラゲッジ側から操作できるようになったことなど細かい工夫が数多く施されています。

 初代のイメージが強く残るエクステリアデザインですが、ルーフを後方に延長しクオーターガラスを配置。6ライトキャビンとするなどスクエアなフォルムをより強調するなど、アウトドアで使用するギアのようにタフさや力強さを追求しています。

 外観に比べるとインテリアデザインは初代から大きく変わりました。メーター、ナビ、収納ボックスを横に並べた3連フレームが目をひくインパネや、カラーアクセントを用いたシートなど遊び心が満載。クロスビーにも通じる立体的なリングが特徴のメーター形状など、ワクワクする造形が随所に配されています。

 パワーユニットはスズキ自慢のマイルドハイブリッドを採用、先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」を装備したことで走行性能や機能面が初代と比べ大きく進化しています。2代目になっても販売は好調ですが、ハスラーの人気はまだまだ続くことでしょう。

イグニス

価格:150万1500円〜
ボディサイズ:全長3700mm×全幅1690mm×全高1605mm、ホイールベース2435mm

 2016年にデビューしたイグニスは、コンパクトカー用のAプラットフォームを使いクロスオーバーSUVに仕立てたモデルです。このクラスでは珍しいコンパクトSUVとして登場したイグニスですが、いまやその存在は薄いと言わざるを得ません……。ただ、存在感が薄いとはいえクルマとしての魅力は数多く備わっています。

 コンパクトカーのなかでもとくにミニマムなボディは取り回しの良さが抜群。また、フロンテクーペやセルボ、エクスードなど歴代スズキ車から取り入れたデザインエッセンスを随所に散りばめたエクステリアデザイン、高い着座位置がもたらす見晴らしの良さなどなど、イグニスならではの美点はいくつも挙げられます。

 美点といえばパワーユニットにマイルドハイブリッドを採用したことも忘れてはいけません。ガソリン高が続く現在、WLTCモード19.8km/Lと高い燃費性能も実現しているイグニスは大きなアピールポイントとなります。

 ただ、ボディが小さいことで室内スペースはタイト、とくに後席は狭いと感じるのも事実。また狭いだけでなく乗り心地もイマイチなことも気になります。
以前、イグニスを試乗した際、100kmほどのロングドライブを行いましたが乗り心地は硬く、後席に乗車していたカメラマンが轍を走行するたびポンポン跳ねていたことを思い出しました。またロングドライブ時に疲労を軽減してくれるACCが備わってないこともデメリットといえるでしょう。

 このイグニスですが、新車販売台数も月に数百台程度と残念な結果となっています。ただ、中古車に詳しい専門家いわく中古のSUVを探すユーザーにとって、程度が良く走行距離も少ない車体でも価格が安いイグニスはコスパ最強の車種なのだとか。

 調べて見ると2020年登録で走行距離1万km以下の車両を100万円以下で見つけることができました。
新車価格も150万円からと決して高くないですが、イグニスの購入を考えている方は新車に加え中古車も探すことをおすすめします。

クロスビー

価格:180万5100円〜
ボディサイズ:全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mm、ホイールベース2435mm

 デビュー前、自動車メディアからは「ハスラービッグ」として登場が期待されていたクロスビー。事実、その名称で開発が途中まで進んでいたといいます。

 2017年にデビューしたクロスビーはその見た目からわかるように、ハスラーの登録車版といえる存在。オンオフ問わず、クルマを道具として扱うことができる遊び心が随所に詰まっています。

 とくにインテリアは左右を貫くパイプフレームをモチーフとしたインパネや、メーターまわりのデザインはギア感を備えワクワクするデザインを採用しました。180mmの最低地上高を持つクロスビーは運転席からの視界も良好。撥水加工を施したシートや樹脂製ボードが備わったラゲッジはレジャーを楽しむ際、手入れがしやすい工夫がなされています。

 デビュー前、東京モーターショーに出展されたクロスビーは大きな注目を集めました。ただ、来場者からの反響が最も大きかったのは遊び心があるデザインではなく、ボディサイズに対して広大な室内空間に驚いたとの声でした。

 クロスビーの室内空間は実際に乗り込むとその広さがわかりますが、後席のスライド機構を使用することで荷室重視、もしくは後席重視と利用シーンに合わせ室内空間を調整することができるところも嬉しいポイントです。

 またラゲッジルームは9.5インチのゴルフバッグを3つ積載可能。ゴルフをやる方ならわかるでしょうが、4mを切る全長のクルマで後席を倒さずにこの積載量を誇るクルマはそうそうありません。

 登場から5年近くたち、存在が薄くなってきていますがユーティリティ性能を重視するコンパクトなSUVを欲するユーザーにはイチオシできる1台です。

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