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ただ流していてもお金にならない! 意外と知らないタクシードライバーの1日のルーティーンとは (2/2ページ)

ただ流していてもお金にならない! 意外と知らないタクシードライバーの1日のルーティーンとは

この記事をまとめると

■タクシードライバーの出勤日のルーティーンについて解説

■時間ごとに流す場所を決めている乗務員が多い

■コロナ禍を経て状況は変化している

時間ごとに流す場所を決めているドライバーが多い

 タクシー乗務員の勤務形態のメインは隔日勤務となる。朝に車庫を出たあと、休憩時間はあるものの、約20時間乗務して翌日未明に車庫に戻ることになる。かなりの長時間乗務となるので、乗務員個々でそれぞれルーティーンというか、時間ごとに流す場所を決めていることが多い。

 たとえば、朝早い時間に車庫を出る乗務員のなかには、東京都内ならば羽田空港までタクシーを利用するお客を狙う人もいる。板橋区や北区などは比較的タクシー会社の営業所が多いのだが、車庫を出て山手通りを流すと道路端で旅行用スーツケースを持ってタクシーが来るのを待っている人がいることが意外に多いと聞いたことがある。

 また、車庫を出たら“回送”表示にしてまず新宿歌舞伎町に向かうといった乗務員の話を聞いたことがある。コロナ禍となったいまではあまり期待できないが、コロナ禍前ならば朝まで飲み明かした酔客を狙っての動きとのことであった。朝9時すぎぐらいに、ホストクラブが軒を連ねるところを流すという話も聞いたことがある。一般的な居酒屋などの飲食店より閉店時間が遅く、その時間に流すと酔ったお客を抱えタクシーを探すホストに出くわすことが多いとのことであった。

 朝車庫を出たら、まず東京23区及び武蔵野・三鷹市エリアのタクシーは都心を目指して運転するケースがほとんどとなる。しかも、どの通りを使って都心へ向かうのかも、乗務員個々でこだわりがあるようだ。道路下に地下鉄が走っている通りを避けるのが常道のようで、あとはそれぞれが選んだ通りを走り、都心へ出勤する人を乗せることを狙うのである。空車ではなく実車(賃走)で都心へ向かえれば上々なのである。

 新宿や渋谷の繁華街へ向かう乗務員もいる。前述したように、過去には朝まで飲み明かした人も多いのだが、渋谷あたりではライブハウスで演奏したあとの重い楽器を持ったバンドメンバーなどの利用も期待できるからである。また足立区など下町エリアに営業所がある場合は、江東区などのベイエリアへ真っ先にタクシーを向ける乗務員も多い。いわゆるタワマン(タワーマンション)が林立する地域を狙うのだが、工場跡地などに建っていることも多く、最寄り公共輸送機関が路線バスしかないという少々不便な立地のタワマンも多い。そのようなタワマンでは、住民用に近隣の鉄道駅などまで住民用のシャトルバスを用意していることもあるのだが、同じ住民でも高層階に住むような富裕層はドイツ車などの輸入車で職場に向かうことが多く、世間体を気にしてシャトルバスを利用する住民は少ないようだ。歩いて近くの路線バスのバス停をめざすケースもあるが、見栄を張り自分のマンション前でタクシーを利用する住民も目立ち、朝は入れ食い状態になる地域もあると聞いている。

 日中は“千代田、中央、港区を流せ”という昔からの教えのようなものがある。サラリーマンや富裕層の利用が多い地区というのがその理由。いわゆる下町地区など、前述した区以外と比べると、圧倒的に利用客が多く存在するのである。証券取引所や証券会社の多い兜町での利用が増えると、景気が良くなってきたなと感じるといった乗務員の話を聞いたことがある。

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