軽自動車を解禁にすれば女性ドライバーが増えるって時代錯誤すぎないか? BEV以外も軽タクシーをOKにする施策の意味を考える (1/2ページ)

この記事をまとめると

■今まで軽自動車のタクシーはBEVのみ解禁されていた

■軽自動車をタクシーにすることで女性ドライバーを増やす目的がある

■「軽=女性」という考え方は日本特有で有識者は違和感を持っている

なぜこのタイミングで軽のタクシーを解禁?

 2026年6月より軽自動車タクシーが全面解禁されるとの報道がメディアを賑わせている。ただし本稿執筆時点ですでに6月に突入しているのだが、正式にはまだ解禁はされていないようだ。いままでもBEV(バッテリー電気自動車)軽自動車を使ったタクシー運行は認可されていたのだが、今回はこれをICE(内燃機関)軽自動車もOKとすることで、軽自動車タクシー全面解禁と表現されている。

 一部メディアでは今回の軽自動車タクシー全面解禁の背景として、タクシー運転士の積極採用につながると報じている。とくに女性運転士の積極採用につながるのではないかとしていた。

 日本ではトヨタ・クラウンや日産 セドリックなどがタクシー車両の代表とされ、おもに地方都市ではトヨタ・コロナや日産 ブルーバード、三菱 ギャランなどといったミドルサイズセダンが小型タクシーとして過去には使われていた。いまでは、中型(クラウンなど)・小型というわけ方をせず、普通とひとくくりにする地域がほとんど。東京でとくに多いのだが、MPV(多目的車)スタイルの、トヨタ JPNタクシーをよく見かける。5ナンバー登録車サイズとはいえ、セダンより運転感覚が自家用車に近いとして、男性だけではなく、女性運転士が目立ってきた一助になっているといわれている。

 これでさらに軽自動車タクシーになると……、と考えてしまうのだが、そこには軽自動車=女性ドライバー向けのクルマという固定観念が根深くあるところに、筆者は少々違和感を覚えている。

 新車販売総台数の4割に迫る勢いで日本国内で売れている軽自動車は、たしかにいまもって女性ドライバーが目立つのだが、現実ではセミリタイヤやリタイヤした年齢層を中心に男性ドライバーも多く多様化している。業界団体が提出した軽自動車タクシー全面解禁についての要望書にはそのような記述はないのだが、より敷居を下げて(軽自動車にして)、幅広く運転士を集めようという狙いがないとはいい切れない。「コンパクトサイズ=運転しやすい=女性=軽自動車」という固定観念のようなものは、日本独特なものと考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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