この記事をまとめると
■2026年5月単月締めの新車販売台数が発表された
■軽自動車の部門ではスズキがトップを維持しており2位ダイハツが苦戦中だ
■ホンダN-BOXと日産ルークスが好調な売れ行きを見せている
トップを走るスズキと巻き返しを狙うダイハツの攻防
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車について、2026年5月単月締めでの新車販売台数が発表された。
登録乗用車の販売台数は18万7486台(前年比105.3%)、軽四輪乗用車は8万9424台(前年比97.7%)となった。
5月は上旬に大型連休があり、新車ディーラーの稼働日数が少ないなか、連休明けからは事実上の夏商戦がスタートする。夏商戦のメインは6月と7月になるのだが、6月は暦年締めでの上半期末であり、四半期決算末にもなるため、6月の販売実績積み増しをねらって前倒しでスタートするのである。
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とはいっても、とくに登録車では5月に受注しても6月はおろか7月にも、新規登録及び納車が間に合わないことが当たり前のようになっている。登録乗用車が2025年5月比で105.3%となっているのは、4月末、つまり各メーカーの完成車工場にて大型連休突入直前にラインオフされた車両(バックオーダーぶんがほとんど)が一斉に全国へ配車され、新規登録が増えたためとも考えることができる。登録乗用車の販売促進活動は、直近の実績へ反映させるためではなく、9月の事業年度末決算セールでの実績積み増しを目指して行われていると考えてもいいだろう。
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軽自動車で気になるのは、スズキとダイハツのブランド別販売台数の行方となるだろう。結果からいうと、ダイハツは認証問題発覚以降の販売落ち込みからの回復スピードが遅いのが目立っている。軽四輪車総台数ではトップがスズキとなり、2位ダイハツとの差は6196台、軽四輪乗用車でもスズキがトップとなり2位ダイハツとの差が7861台、軽四輪貨物では1665台差でダイハツがトップとなっている。2026年1月からの累計販売台数(軽四輪車総台数)では2万8060台(月平均5612台)、スズキがダイハツをリードしている。
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単純な販売台数差だけではなく、自社届け出(販売台数の積み増しなどのため、行き先の決まっていない在庫車にディーラー名義などでナンバープレートだけつけること)の副産物ともいえる、届け出済み未使用中古車市場でもダイハツ車が目立っている。筆者が定点観測している未使用中古車専業店では、本稿執筆時点ではタフト、ムーヴキャンバス、タントファンクロスが展示場を埋め尽くしていた。またダイハツの軽商用車ハイゼットシリーズも軽四輪貨物では圧倒的に多く、全体の販売状況が芳しくないなか、自社届け出も目立っていることで状況がより深刻なように見えている。
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前月(2026年4月)比で100%を超えているのはホンダと日産だけとなっている。日産は引き続き新型ルークスがけん引役となっているようだ。ホンダについては前月比107.3%と少々際立っているので、この増えたぶんのほとんどがN-BOXだとすると、2026年4月単月締めでは首位陥落しているだけに、気合いが入ったのかなとも考えられる。
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新車は高くなって買えないとの声が日増しに高まっている。それでは中古車と考えても、中古車も全般的に高くなってきている。そのなか軽自動車では、7月についに中国BYDオート(比亜迪汽車)から軽自動車規格BEV(バッテリー電気自動車)ラッコが発売となる。2027年には同じく中国のチェリー(奇瑞汽車)から軽自動車規格BEVの上陸予定が発表されている。外資パワーでの価格破壊を期待し、新車販売市場全体が活況となることを願うばかりである。
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