軽自動車を解禁にすれば女性ドライバーが増えるって時代錯誤すぎないか? BEV以外も軽タクシーをOKにする施策の意味を考える (2/2ページ)

「小さいクルマ=女性向け」という認識は日本だけ

 日本への旅行が世界的なブームとなって久しく、東南アジアでは日本への旅行のリピーターも多く、日本でみたパステルカラーで小さくて可愛い軽自動車が気に入った女性が増えてきたのか、タイでの自動車ショーには中国系メーカーを中心にコンパクトで可愛いBEVが数多く展示されている。とはいっても諸外国では女性が運転=コンパクトモデルという考え方は一般的ではないといっていい。自分のライフスタイルや価値観を示すのがマイカーであり、そもそも自立した女性ほどサイズにこだわらずエッジの利いたモデルに乗りたがるとも聞いたことがある。

 国によっては、街を走る路線バスの運転士として女性が多く活躍しているケースもある。全面解禁後の運用がはっきりしていないものの、女性運転士だけで軽自動車タクシー部隊を編成するなどすれば、筆者の違和感はさらに増大していくことになりそうである。

 業界事情通の間では、「なぜこのタイミングでICE軽自動車タクシーも解禁するのか?」といった疑問も出てきている。BEV軽自動車タクシーはいままでもOKであったのだが、選択肢は日産 サクラとホンダのN-OEN e:程度(N-VAN e:などの商用車は除く)しかなかった。ところが2026年7月には中国BYD(比亜迪汽車)が、そして2027年には中国チェリー(奇瑞汽車)が日本市場でBEV軽自動車を展開する予定となっている。選択肢が中国系ブランドとなることを気にする声も出てきそうだが、日本国内のBEV路線バス普及をけん引しているのは、実際にBYDとなっている。

 正真正銘の国産BEVバスも存在するが、BYDとは供給体制に開き(BYDのほうが短納期で供給体制も整っている)があるので、BYDが今後も普及をけん引していく役割を担うことになるだろう。

 このタイミング(BEV軽自動車の選択肢が多くなる)で軽自動車タクシーを増やしたいのならば、 軽自動車タクシー=BEVとして、それを強調するためのさらなる導入促進策を考えたほうがよいのではないかとも考えている。

 手っ取り早く料金に差(安くなる)が出れば利用者メリットが出てくるのだが、現状筆者が知りえる限りでは、利用者メリットをなかなか感じることができない。唐突に見える今回の解禁自体、どこか謎めいたものにも見えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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