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【試乗】異次元の高級SUVがEVで誕生! マイバッハEQSの驚くべき走りと「気になるところ」 (2/2ページ)

【試乗】異次元の高級SUVがEVで誕生! マイバッハEQSの驚くべき走りと「気になるところ」

この記事をまとめると

メルセデス・マイバッハに初の電動SUVとなるEQS SUVが登場した

■中谷明彦さんがメルセデス・マイバッハEQS SUVに試乗

■内外装や装備、走りについて詳しく解説

マイバッハらしい外観を実現

 メルセデスのトップブランドであるマイバッハに追加されたEQS SUVに試乗する機会を得たのでリポートしよう。

 メルセデスは「メルセデス・ベンツ」、「メルセデスAMG」、「メルセデス・マイバッハ」の3ブランドを揃えているが、メルセデス全体がプレミアム性の高い高級ブランドであり、そのなかでも、頂点となるマイバッハはロールスロイスやベントレーと並び称される最上級高級車ブランドとして、すでに高い認知度を醸成させている。

 そんなマイバッハに完全電気自動車のEQS SUVが登場したということで大きな話題となっているのである。

 EQS SUVはフロントとリヤアクスルに駆動用モーターを搭載する前後2モーターのBEVであり、フロア下に118kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを備えている。

 その車両重量は3トンを超えるものであり、全長5135mm、全幅2035mm、全高1725mmという車体スペックにホイールベース3210mmというパッケージングが、動力性能と走行性能、そして居住空間の広さなどを物語っているといえる。

 実車を目の前にしてみると、極めて優美な車体の造形と細かなディテールの作り込みのよさがマイバッハらしい品質を示していることがわかる。フロントエンドにはメルセデスの象徴となるようなスリーポインテッドスターのボンネットマスコットが備わり、ラジエターグリルはマイバッハ専用デザインだ。そして、両サイドのダミーグリルにはブランドマークが精緻に作り込まれている。

 メルセデス・ベンツのEQシリーズと同様に、大きなボンネットフードは開けることができない。完全に閉じた状態でそのクルマの生涯を送ることになっている。ボンネットフードを開ける必要のないメンテナンスの専門性と空力性能の向上が図られていることが理由とされている。

 すべてのドアには電動コンフォートドアが採用され、自動で開閉が可能なシステムを採用している。大きなドアながら重さを感じることもなく、また任意の場所に固定して止めることができるので、狭い駐車場での乗り降りの際や強風下でのドアの開閉にもあまり気を使わなくてよさそうだ。

 左フロントドアの前方に小さな蓋が確認できるが、これはウインドウウォッシャー液補充用の開口蓋であり、ボンネットを開けない代わりにこうした小さな仕組みで代用しているのである。これはメルセデス・ベンツEQSと同じ手法だ。

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