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【試乗】釧路のレイバックCM撮影地をなぜかレヴォーグで訪問! 霧で絶景にはフラれるもレヴォーグの走りは頼もしすぎた (1/2ページ)

【試乗】釧路のレイバックCM撮影地をなぜかレヴォーグで訪問! 霧で絶景にはフラれるもレヴォーグの走りは頼もしすぎた

この記事をまとめると

レイバックの新CMが釧路で撮影された

■そのCMの雰囲気を味わえる試乗会が釧路で開催

■試乗車は抽選でレヴォーグになったがスバルのGT性能を体感できた


CMはイケイケ感のあった昔のスバルを思い出させるもの

 7月半ば、スバルが釧路を舞台に催した試乗会に参加してきた。昨年の佐渡島に続き、「いつかは行ってみたい」企画の第2弾なのだそう。なぜ今か? といえば、2023年から発売されている「レイバック」の新CMがここ、釧路近くの絶景地を舞台に制作されたためだ。

 新CM自体は7月3週目の週末から放映開始。道東の雄大な自然のなかを、若そうだけど成熟世代風の男女が爽やかに駆け回る映像に「レイバック~レイバック~」という令和っぽい即サビながら、’80sリメイクめいたオリジナル曲まで、近ごろのスバルにしては洋楽っぽくてアイサイトを強調するでもない、世代を問わずの作りが、印象的な一篇だ。元・平成のヤングとしてはブルース・ウィリスやロッド・スチュワートを起用していたころの、レガシィのCMをふと思い出す。あのころはバックの曲だけ元ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラを起用したり、スバルがホントに疾走しまくっていた。

 話がいきなり横に逸れたが、いずれレイバックの販売テコ入れの一環とはいえ、スバルが掲げる「安心と愉しさ」の素となるグランドツーリング思想は、初代レガシィより連綿と進化させてきたもの。レガシィアウトバックが終売を迎えた今や、ステーションワゴンGTの系譜は「レヴォーグ」、そして派生モデルにしてカジュアルSUVである「レイバック」に託されているのだ。

 その魅力とは、乗員全員の荷物が収まる積載性と、重心の低さゆえのスポーティな動的性能、双方のバランスよさにある。そんなパラメーター上で、とくにスポーツ性を重視しているのがSTIスポーツの2.4リッターターボに代表されるレヴォーグ。逆に、地上高と車高を少しもち上げたレイバックはドライビングの自在感はステーションワゴン仕込みながら、コンフォートと利便性をも重視。スバルのSUVラインナップのなかではフォレスターの弟分にしてクロストレックの兄貴分で、アクティブなアウトドア志向にも応えられる車種といえる。

 かくして新CMを観た流れでレイバックに試乗……かと思いきや、今回はくじ引き配車で、レヴォーグの最新特別仕様車のひとつ、1.8リッターターボの「STIスポーツR-ブラックリミテッド」に落ち着いた。スペック面では2.4リッターターボに譲るが、レカロのシートやダッシュボードトリムにブラックのウルトラスエードを採用し、ミラーやホイールの凹面もブラックで統一され、走りと同じぐらい上質仕立てをも意識した、まさにステーションワゴンGTといえる1台だ。

 霧が濃いので、まずは釧路市内で早めのランチへ。釧路のソウルフードのひとつ「スパカツ」を味わいに、市内で1959年創業という老舗、「レストラン泉屋」にお邪魔した。山盛りのスパゲティ・ミートソースに分厚いトンカツをのせ、さらにミートソースを重ねがけ、これが熱々のステーキ皿でサービスされる。釧路といえば海鮮モノやシンプルな炉端焼きが大定番だからこそ、洋食と肉モノが贅沢という地元コンテクストを差し引いても、パンチ力抜群の一皿だ。

 ランチのあとは北海道の多くの都市で見られる、碁盤の目の市街を抜け、東へ。牡蠣の名産地で知られた厚岸町を抜け、CMロケ地となった涙岬の周辺を目指す。内陸ではいく分か霧が薄まったものの、外海に面した辺りはその先にある霧多布岬のネーミングどおり。白く覆われてほとんど見通しが利かず、かくしてCMのような絶景にはありつき損なったのだった。

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