
この記事をまとめると
■1990~2000年代のスポーツモデルは中古相場が高値で安定している
■スポーツグレードの影響で実用グレードも近年価格が上昇する傾向にある
■MTや低走行車はNAやATでも高額で取引されがちだ
人気車種はベースモデルでも高騰している
いまだに高値安定が続いている、1990年代から2000年代のスポーツモデルたち。このスポーツモデルのなかには、RX-7やスープラのようにもともとスポーツモデルとして発売されたものだけではなく、通常モデルもあるなかでホットモデルが用意されていたというタイプのものも存在している。
しかし近年、ホットモデルの価格上昇につられて、そのベースとなったモデルの高騰もかなりのものとなっている。今回はそんなつられて価格が上昇しているベース車について紹介しよう。
日産スカイライン(R34型)
GT-Rやターボモデルがホットモデルとして知られるスカイライン。いまでも高い人気を誇るのが直列6気筒のRBエンジンを搭載するモデルで、その最終型となるのがいわゆるR34型だ。
スカイライン自体がスポーティなモデルではあるが、4ドアセダンも用意される実用車という側面もあり、エントリーグレードには最高出力が155馬力の2リッターNAエンジンが用意されており、最安値の仕様では200万円を切る新車価格となっていた。
しかし現在では最安値の部類でも100万をギリギリ切るかどうかというレベルで、純正5速の低走行車などは200万円台後半から300万円台という価格の中古車も珍しくないのだ。
ホンダ・シビック(EK型)
シビックといえばDOHC VTECエンジンを搭載し、どこまでも回るかのようなフィーリングのNAエンジンが魅力のタイプRやSiRがホットモデルとして知られるが、実用コンパクトカーというキャラクターももっていたため、1.3リッターや1.5リッターエンジンを搭載したグレードも存在していた。
むしろ当時としてはそちらのほうが販売のメインだったのだが、実用車は使い倒される運命にあるため、いまでは逆に中古車の台数は少なくなっている。
だからといってプレミア価格化するモデルというワケではないのだが、タイプRやSiRが新車価格を大きく上まわる価格となっている影響で、こういった通常モデルでも低走行だったりMT車だったりすると簡単に100万円を超える価格が付けられるのだ。