お前はただの実用廉価グレードじゃないの? スポーツグレード人気につられて中古価格が上昇している「フツーのクルマ」4選 (2/2ページ)

「ドリ車」として人気のモデルは近年需給が崩れている

トヨタ・チェイサー/クレスタ/マークII(100系)

 現役時代は街なかで見かけるほとんどが中年のユーザーが愛用するミドルクラスのセダン(ハードトップ)で、稀に見かけるターボモデルもほとんどがAT車という状態だった100系3兄弟。

 しかし、少しのチューニングで大きなパワーが得られ、FRレイアウトでホイールベースの長い4ドアボディということでドリフト系ユーザーから圧倒的な人気があり中古車市場で人気を集めていたのだが、終売から20年以上が経過し、状態のよいものが少なくなったことで2リッターモデルなども高値となっている。

 そして需要と供給のバランスが大きく崩れ需要過多の状況となっていることで、走行距離が20万kmを超えたような車両でも、機関などに問題がなければ高値で市場に流通する状況となっているのである。

日産シルビア(S13~S15)

 日産のスペシャルティクーペであるシルビアだが、ターボエンジンを搭載したモデルが存在するFRレイアウト車として、いうまでもなくドリフトユーザーを中心に高い人気を誇っているモデルだ。

 新車当時からドリフト系を中心とした走りを楽しみたいユーザーからも人気があったのだが、当時人気だったのはいうまでもなくターボのMT車であり、NAエンジンのAT車は不人気で、「箱がえ」のベース車くらいの認識しかなかった。

 しかしこちらも終売から20年以上が経過し、S13型に至ってはすでにクラシックカーの領域に入ってきており、状態のよいものはエンジンやミッションの種類を問わずに高値安定。S15型も過走行で修復歴ありのNA、ATという個体でも、乗り出し価格で150万円はくだらないのが現状だ。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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