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大注目のマツダ・ロードスター12Rに「バーチャル試乗」! 発売前にノーマルと比較したらやっぱりバカッ速だった!! (2/2ページ)

大注目のマツダ・ロードスター12Rに「バーチャル試乗」! 発売前にノーマルと比較したらやっぱりバカッ速だった!!

この記事をまとめると

■MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの発売が近づいている

■ハードコア仕様の「12R」にグランツーリスモ7内で先行試乗

■9月24日(水)のアップデートにて全ユーザーに向けて配信される

待望の2リッターソフトトップモデルが登場

 2025年1月。東京オートサロンにて、クルマ好きの話題を攫ったあるモデルがあった。

 それは、MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(以下MSpRロードスター)。ご存じ日本を代表するスポーツカーのひとつであるロードスターに、マツダのモータースポーツ活動を司るサブブランドである「MAZDA SPIRIT RACING」が手を加え、新たに設定されるスペシャルモデルだ。

 現行ロードスターは、2025年でデビューから10年を数える。それにも関わらずMSpRロードスターがにわかに世を騒然とさせた理由は、その心臓部にあった。2リッターエンジンが搭載されるのである。

 日本市場における現行ロードスターのパワーソースは、デビュー以来1.5リッターの直列4気筒自然吸気ユニット一本となっており、格納式ハードトップを備えるため車重のかさむRFのみが2リッターユニットを搭載するかたちとなっている。

 一方で、日本以外の市場に目を向ければ、ソフトトップモデルでも2リッターユニットがデフォルトの国がほとんど(欧州のみ1.5リッターと2リッターが選択可能→2024年より1.5リッターに一本化)。このような背景に加え、1.5リッターユニットに対する絶対的なパワー不足の意見も相まって、日本市場のソフトトップモデルにも2リッターを求める声はデビュー当初から出ていた。

 その要望の熱意たるや、ショップ単位ではRF用のエンジンをソフトトップ車に換装したり、北米などから2リッターモデルを並行輸入するケースも相次いだほど。2リッターユニットを純正で搭載するMSpRロードスターへ向けられる熱い視線にも納得がゆく。

 前置きが長くなってしまったが、今回はそんなMSpRロードスターにいち早く試乗する機会を得ることができた。しかもサーキットで。……ただし、バーチャルの世界。

 というのは、いまや世界的な知名度を誇るリアルドライビングシミュレーターであるグランツーリスモシリーズの最新作、PlayStation 5®︎ / PlayStation 4®︎用ソフトウェア『グランツーリスモ7』に、MSpRロードスターの収録が決定。その試作データを用いて、バーチャルワールドでの「試乗会」が開かれたのだ。

 収録されるのは、MSpRロードスターのなかでも特別な仕様となる「12R」となる。標準仕様のMSpRロードスターでは、ロードスターRFに搭載されているものと同一となる最高出力184馬力の2リッターSKYACTIV-Gユニットを搭載するが、12Rには専用のカムやヘッド、ピストンなどエンジン内部のパーツに手が入れられ、それらを職人の手で組みあげたスペシャルなエンジンが搭載される。合わせてエキゾーストマニホールドやマフラーも専用品となり、結果として2リッターの排気量はそのままに200馬力を絞り出す。

 そのほか、S耐で培った知見をフィードバックしたという足まわりやホイールなどが奢られる12R。そのスペシャルな内容の代償として、販売台数は200台限定で価格も700万円台後半予定と、誰でも手に入れられるモデルとはいえなくなった。だからこそ、その走りや魅力をより多くのユーザーに体感してもらうべく、グランツーリスモ7への収録に踏み切ったという。

 今回の収録にあたっては、走りからデザインまで各要素をマツダのスタッフが監修。とくに走行性能については、実車を走らせて徹底的にキャリブレーションしたというから期待が高まる。

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