バーチャルでも十分にノーマルモデルとの違いを味わえる
世にも珍しい試乗会の舞台となったのは、グランツーリスモ7の製作元であるポリフォニー・デジタルの本社スタジオ。足を踏み入れると、ほの暗い室内に12基のステアリング筐体が並ぶ。
ポリフォニーデジタルの本社スタジオ画像はこちら
設定されたコースは、日本を代表する国際サーキットである富士スピードウェイと筑波サーキット2000のふたつ。時間も限られていたため、今回は筑波メインで走行した。簡単なレクチャーを受け、まずは比較のため1.5リッターユニットを搭載するノーマルモデルのNR-Aグレードでコースインする。
グランツーリスモ7のスタート画面画像はこちら
今回のバーチャル試乗会に供されたステアリングコントローラーは、グランツーリスモの世界大会でも使用される、FANATEC社の「GRAN TURISMO DD PRO」。ベルトやギヤを介さず直接ステアリングにトルクを流すダイレクトドライブ方式を採用したハイエンドモデルだ。
それだけにステアリングから受け取るインフォメーションはかなりリアルで、グリップの限界を超えてステアリングをこじってしまった時のゴリゴリッ、という感覚などは、実車での厭わしい記憶がフラッシュバックしそうなほど。
FANATEC GRAN TURISMO DD PROコントローラー画像はこちら
NR-Aでコースを数周して感覚を掴んだのち、お待ちかねのMSpRロードスター 12Rにマシンをチェンジ。プラス500cc、68馬力のエクストラはやはり明白で、それぞれの実車に合わせてタイヤのグリップレベルも上がっているにもかかわらず(NR-Aはコンフォート・ソフト、12Rはスポーツ・ハード)、各コーナーのブレーキングポイントはかなり手前になる。
MSpRロードスターでのプレイ画面画像はこちら
S耐マシンに近いセッティングにしたという足まわりも、コースインしてすぐに違いがわかるもの。NR-Aよりもロール・ピッチともに格段に少ないが、限界域での挙動はむしろ穏やかでコントロールしやすく感じられた。
こうしてシビアな領域を簡単に試せるのは、バーチャルワールドならでは。現実世界で行われる試乗会でこんな走りを繰り返していたら、確実に目の玉が飛び出るような額の請求書を受け取ることになっていただろう。
グランツーリスモ7内で走るMSpRロードスター12R画像はこちら
プレイに熱中していてしばらく気が付かなかったが、ヘッドセットを通じて聴こえるサウンドもNR-Aより若干威勢が良くなっている。このサウンドも今回の収録におけるこだわりのひとつで、マツダが自社で保有する防音室を使用して収音したという。
サウンド収録のようす画像はこちら
ちなみに、筑波サーキットをそれぞれのモデルで数周したベストタイムは、NR-Aで1分10秒台、12Rでは1分6秒台であった。素人のトライゆえ何かの参考になるかどうかはわからないが……。
グランツーリスモ7でのMSpRロードスター 12Rの配信日時は、9月24日(木)に行われるアップデートのタイミングとなる。ゲーム内のブランドセントラルにて、Cr. 12,000,000にて購入が可能だ。
グランツーリスモ7内での購入画面画像はこちら
なお、配信当初は詳細スペック非公開、カスタマイズ(チューニング)不可の車両となるが、一定期間後にスペックが公開され、チューニングも可能になる予定となっている。
また、10月4日(土)・5日(日)に開催される「MAZDA FAN FESTA 2025 at FUJI SPEED WAY」に設置されるシミュレータートラックにて、タイムアタック体験コンテンツが実施される予定となっている。こちらも併せてチェックされたい。