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526万円と761万円のマツダー・ロードスターがスゴかった! S耐マシンのノウハウを詰め込んだMAZDA SPIRIT RACINGロードスター&12Rは究極のオープンスポーツだ (2/2ページ)

526万円と761万円のマツダー・ロードスターがスゴかった! S耐マシンのノウハウを詰め込んだMAZDA SPIRIT RACINGロードスター&12Rは究極のオープンスポーツだ

この記事をまとめると

■ワークスチューニングの特別なロードスターの全貌が判明

■12Rの価格は761万2000円で予約抽選申し込みは10月20日まで

■526万5700円の標準車も2200台限定で10月24日から受注を開始

ワークスチューンを施した究極のロードスター

 静岡県の富士スピードウェイで10月3日、今年の東京オートサロンで話題沸騰となったMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの全貌がようやく明らかになった。じつは当地ではこの週末、4日から5日にかけて「MAZDA FAN FESTA 2025 at FUJI SPEEDWAY」が行われていて、初日の4日には恒例の「第36回メディア対抗ロードスター耐久レース」も開催された。つまり、有力な自動車メディアが年に1度の腕自慢大会のために集結している最中で、さらに全国から集まったマツダファンたちにも報告ができたという次第。まさに絶好のタイミングでの発表となった。

 ご存知のようにマツダは、スーパー耐久(以下S耐)というシリーズ戦に2021年からワークス参戦を開始。メーカー開発車両が対象のST-Qクラスに、当初はディーゼルターボ(SKYACTIV-D)のMAZDA2を投入。その後、MAZDA3に車両をスイッチしているが、2023年からはガソリンエンジン(SKYACTIV-G)のロードスターも戦列に加えて2台体制で戦っている。

 このロードスターには2リッターエンジンを搭載し、環境に優しいカーボンニュートラル燃料を使用。スポーツカーの未来を見据えながら、速さも進化させてきた。

 このレースで鍛えた技術を注入したのが、MAZDA SPIRIT RACINGのブランドで初めてリリースされるロードスター(標準車)と12Rなのだ。最大のポイントはソフトトップの現行NDロードスターに初めて2リッターエンジンを搭載したこと。

 標準車にはすでにロードスターRFに搭載された184馬力仕様を基本的にキャリーオーバー。さらに、200台限定の“12R”には、200馬力までチューニングされたハンドメイドのエンジンを搭載。車名の12R(イチニー・アール)の由来は、前述のスーパー耐久参戦ロードスターのゼッケンが12番であることだそう。

 そのほか、標準車を含めてサーキット走行時にブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時に解除する機能を追加。レブリミット回転直前まで出力を絞らずに走行できるようにしたり、エンジン応答と質感を高い次元でバランスしたスロットル制御に変更している。

 また、減速時のブレーキングに集中できるようにヒール&トゥ操作時の回転上昇をアシストする制御を新採用。ブレーキ/アクセル/クラッチの各センサーを用いて、ブレーキの踏力やアクセル操作量、エンジン回転数に応じてアシスト量を適切にコントロールするという。

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