常に上位争いを繰り広げる名門チーム
LEON RACINGは、主婦と生活社から出版されるファッション誌「LEON」を主体としたチーム。それだけに、漆黒のメルセデスAMG GT3でサーキットを駆ける様もじつにスタイリッシュだが、その実績も一線級だ。
2018年には黒澤治樹（現監督）と蒲生尚弥のコンビでシリーズチャンピオンを獲得すると、以降も低迷知らずで、群雄割拠のGT300で常にランキング上位に食い込んでいる。チームの主要メンバー、車両やタイヤ（ブリヂストン）といった体制面は長らく不変であり、これらのパッケージをじっくりと熟成させてきたことが、現在の成功に繋がっている。
昨年は優勝2回、2位2回と大活躍したが、JLOCの88号車が終盤戦3連勝という歴史的な大暴れを見せたため惜敗。LEONはランキング2位に終わった。ただ蒲生の相方として菅波冬悟が4年ぶりに復帰した今季も、開幕戦を制するなど好調な滑り出し。ランキングトップをキープして終盤戦を迎えている。
チームのエースドライバーである蒲生は、物静かで柔和な雰囲気であり、ある意味レーシングドライバー然としていない。また2022年にはフリーアナの岡副麻希と結婚し話題になったが、蒲生自身はSNSでの発信もしておらず、私生活はやや謎に包まれている感がある。そんな彼に自身のマル秘情報について尋ねると、「小さいころからコロッケが好きです」と控え目に話してくれた。
相方の菅波にマル秘な情報を聞いてみると、「猫アレルギーです」「人見知りで、大人数があまり好きじゃないです」「飲食店に行ったら、毎回同じものしか食べないです」と、情報がどんどん出てくる。また大の納豆好きで、カレーや味噌汁、カツ丼にも納豆をトッピングするのだとか。
菅波のヘルメットには、名前の“とうご”にかけて『105』というステッカーが貼られているが、蒲生からは「『710（納豆）』にすれば良いじゃん」とのアドバイスが。しかし菅波本人は「ださい（笑）」と、これを却下。
チームの特色についても尋ねたところ、蒲生曰く「みんなすごく背が高いですね」とのこと。これも、ファッション誌を母体としたチームならではか（!?）。蒲生自身も「本気出したら180cm（公式には179cm）」と、GT300の日本人ドライバーでは4番目の長身なのだが、それでもチーム内では見上げて話すことが多いという。