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商用車は自動車税が半額以下ってマジか! 乗用で使うとめちゃくちゃ美味しい感じもするけど「デメリット」もけっこうあるので要注意!! (2/2ページ)

商用車は自動車税が半額以下ってマジか! 乗用で使うとめちゃくちゃ美味しい感じもするけど「デメリット」もけっこうあるので要注意!!

この記事をまとめると

■乗用車的な位置づけで商用車を日常的なマイカーとして活用するユーザーも少なくない

■税金が安いというメリットがある一方で高速料金高くなるなどのデメリットもある

■商用車をマイカーとして日常使いする前に知っておきたいポイントを解説

商用車をマイカーにするのはおトクなのか?

 市販されているクルマの分類方法はいくつもあるが、基本となるのは乗用車と商用車にわけることだろう。ナンバープレートでいうと、地域名に続く数字の最初が「3」もしくは「5」となるのが乗用車で、「1」もしくは「4」となるのが商用車だ。ちなみに「2」は乗車定員11名以上のバス、「8」はキャンピングカーやパトカーなどに用いられる。

 基本的に「1」や「4」といったナンバーを付ける商用車はビジネスユースであるが、乗用車的な位置づけで日常的なマイカーとして活用するユーザーも少なくないという。

 果たして、商用車を普段使いにすることは問題ないのだろうか。

 まずは普段使いされがちな商用車をピックアップしてみよう。

 いの一番に思い浮かぶのは、スズキ・エブリイやダイハツ・アトレー/ハイゼットカーゴ、ホンダN-VANといった軽商用バン。この手のモデルは宅配業務のラストワンマイルカーとして活用されるが、意外にパーソナルユースで使われている。

 ホンダN-BOX、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントといったスーパーハイトワゴンに比べると、後席スライドドアが手動であったり、内装材が省かれ鉄板むき出しであったりするなどチープな部分もあるが、そこがミニマリスト的でかわいいと感じる向きもあるだろう。

 実際、筆者も日常的にエブリイに乗り、ドライブや車中泊を楽しんでいるが、日常的に使いづらいと思ったことはない。むしろ荷室の使いやすさは、スーパーハイトワゴンやミニバン以上と感じることが多い。後席を収納したときのフラットさは、多くの乗用モデルで実現できないレベルとなっており、最大の魅力だ。

 1BOXといえば、トヨタ・ハイエース、日産キャラバンといったモデルも日常使いで活用されることの多いモデルだ。こちらは建築業などのビジネスシーンで使われることを想定した設計だが、それだけに拡張性あるラゲッジスペースが魅力。釣りやキャンプ、車中泊などのレジャーに合わせて、棚やベッドを備え付けているオーナーも多いことだろう。

 また、トヨタ・プロボックスをカスタマイズして楽しんでいるオーナーも多いと感じる。昭和的に表現すると「ライトバン」と呼ばれるプロボックスは、ステーションワゴンの商用版といったモデル。1BOX系のような圧倒的な広さはないが、いまや絶滅危惧種となったステーションワゴン好きにとっては、まさに貴重な存在となっている。スクエア基調のフォルムにも独特の魅力があるといえる。

 さらに、最近ではいすゞエルフミオのように普通自動車免許で運転できることをアピールした4ナンバートラックも出てきている。軽トラックも同様だが、独立した荷台があることは遊びの可能性を広げてくれる。バイクを載せたり、狩りに出かけたり、荷台に小屋を載せてキャンピングカーのようにするといった遊び方がある。

 1ナンバーのピックアップトラックである三菱トライトンやトヨタ・ハイラックスは、もはや商用車というよりも、SUVの一種として認識されているかもしれない。ラダーフレームによるタフネスは、モノコックボディが主流となっているSUVのなかでは価値あるモデルとなっている。また、1BOXタイプでもボディサイズによっては1ナンバーになっていることもある。

 軽1BOXバンからピックアップトラックまで、さまざまな商用車が日常使いされているのが現実であり、もはや「商用車だから日常使いはできないでしょう?」という疑問は愚問といえる。

 商用車を日常使いするメリットは、そのパッケージだけではない。

 たとえば軽自動車税を見てみれば、乗用車は1万800円となっているが、商用車は5000円と半額以下(いずれも自家用の場合)になっている。排気量1.5リッター以下の登録車でみると、5ナンバーの乗用車は3万500円だが、最大積載量1t以下の4ナンバー商用車は1万4300円(いずれも自家用の場合)と、こちらも半額以下となる。

 こうした税制的なメリットは個人ユースであっても変わらない。それだけランニングコストを抑えることができる。

 さらに、一般論として商用車は耐久性が重視されている。とくにエンジンのタフさについては各社のモデルともに定評あるところ。前述したようにスライドドアも手動だったり、エアコンがマニュアルタイプだったりするため、そもそも壊れる箇所が少ない。結果として、10万kmを超えて使うようなユーザーにとっては、長期的なメンテナンスコストも抑えることが期待できる。

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