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キャンピングカーというよりラウンジカー! メルセデス謹製の「マルコポーロ」の贅を極めた中身をとくとご覧あれ (2/2ページ)

キャンピングカーというよりラウンジカー! メルセデス謹製の「マルコポーロ」の贅を極めた中身をとくとご覧あれ

この記事をまとめると

■40年以上の歴史を誇るメルセデス・ベンツのキャンピングカーが「マルコポーロ」だ

■ウェストファリアなどといった有名特装車メーカーとのコラボによって実現している

■回転式フロントシートやベッド化するリヤシートに冷蔵庫など抜群の快適性を誇る

メルセデス・ベンツが誇る長寿キャンピングカー

 アウトドアライフや車中泊といったアクティビティが日本で定着して久しくなりました。けん引役となっているクルマはもちろんキャンピングカーにほかならず、国内外のメーカーをはじめ、特装車ベンダーから数多くのモデルがリリースされていることはご存じのとおりです。なかでも、メルセデス・ベンツのキャンピングカー「マルコポーロ」は、誕生から40年以上が経ったトップランナー。初代の商用ベースから、現行の5代目まで追ってみましょう。

 マルコポーロはシリーズを通してキャビンの居住性を高め、キャンピングカー、あるいはアウトドアアクティビティの可能性を最大化するカスタムが施されてきました。一方で、ベースとなるのは質実剛健で定評あるメルセデス・ベンツの商用車が選ばれ、ここにウェストファリアなど特装車づくりで有名なベンダーがコラボするスタイルを通してきました。

 初代マルコポーロは1984年のフランクフルトショーでお目見え。T1と呼ばれる商用バンをベースに、当時としては珍しかったルーフベッドを備え、全高2970mmに達するトールボーイとなっています。また、T1は1977年に誕生していますが、ガソリン/ディーゼル双方をラインアップするほか、さまざまな排気量、スタイルがリリースされ、結局1995年まで生産されるというロングセラー。初代マルコポーロも同様で、2.4~2.9リッターのディーゼル(65~95馬力)、または2.3リッターのガソリンエンジン(95~105馬力)が選べたとされています。

 インテリアの仕上がりは40年前といえども魅力的なもので、回転式フロントシートに対し、リヤシートはベッドとしての使用もできるという先見性。標準装備としては、シンク付き簡易キッチン、 電気調理器、冷蔵庫、食器棚、そしてモジュール式の引き出しが組み込まれ、車内外での活動をカバーしていました。前述の固定式ルーフベッドはキャンピングカーや特装車の老舗「ウェストファリア」によるFRPによるケーシング。大柄なドイツ人から不満が出なかったそうですから、快適性は非常に高いのではないでしょうか。

 次いで1996年になると2代目マルコポーロが登場。日本ではVクラスと名乗っていましたが、本国ではVito(ヴィト)と呼ばれる商用バンがベースとなっています。初代との違いは、ルーフベッドが電動ポップアップルーフとなったほか、ベッド利用できるリヤベンチシートがスライド式になるなどインテリアの機能性が向上。また、商用車には採用されていない遮音材が投入されるなどクルマとしての商品性も大幅にアップしています。

 そして、2003年になるとVクラスのマイナーチェンジに合わせてマルコポーロも3代目を迎えることに。Viano(ヴィアノ)と呼ばれるモデルでは、電動ポップアップルーフはそのままに、備え付けのベッドがスプリングを採用したほか、ベッドの追加が可能となり「睡眠定員4名」というのが大きなトピック。そのほか、オプションで6人乗り仕様や、ベンチシートが電動スライドになるなど、快適性により一層の磨きがかけられています。

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