
この記事をまとめると
■2025年7月に三菱自動車は「デスティネーター」をインドネシアで発表した
■デスティネーターはアジアや中南米向けの7人乗りミッドサイズSUVだ
■大きな電動パノラマサンルーフや高機能な12.3インチディスプレイオーディオも魅力
日本でも売ってほしい絶妙なサイズ感
三菱自動車の最新ラインアップにある「デスティネーター」を知っているだろうか。もちろん、国内では販売されていない。2025年7月に生産国となるインドネシアにおいて発表されたモデルで、ベトナムやフィリピンといったアセアン地域ほか南アジア、中南米、中東、アフリカに投入予定というグローバルモデルのSUVだ。
ボディサイズは、全長4680mm×全幅1840mm×全高1780mm。サイズ感としてはエクリプスクロスよりひとまわり大きく、アウトランダーPHEVより少し小さいくらいの印象だが、ホイールベースはアウトランダーPHEVの2705mmよりも長い2815mmとなっている点に注目したい。
このディメンションは、7人乗り3列シートのパッケージを念頭に開発されたものだという。3列目にもクーラーの吹き出し口を備えているというほどで、7人で移動できるSUVとしてデザインされているのだ。
どこに座っても開放感が味わえるよう、大きな電動パノラマサンルーフ(チルトアップ機構付き)が用意されているのも注目だ。ユニークなのは、このサンルーフの操作を12.3インチと大画面のスマートフォン連携ディスプレイオーディオの画面から行えるという点。これは三菱として初採用の機能であり、ガラスやサンシェードの開度を5%刻みで設定できるという。
さらに、3列シートのミッドサイズSUVとしては思いのほか優れた悪路走破性が期待できるスペックになっている点も三菱らしい特徴として注目したい。具体的には、最低地上高は214mm(アンダーカバーを含めない場合、244mm)と本格クロカン並で、アプローチアングルも21度を確保している。ランプブレークオーバーアングルは20.8度、デパーチャーアングルは25.5度になっているという。
3列目も実用的なパッケージ、悪路走破性を期待させるスペックといったデスティネーターのスタイリングを見ていけば、一部のファンから「これはパジェロの後継だ」という声があがっているのも納得だ。
