WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

ラグジュアリーと継承を両立する挑戦! TOM’Sが提示したまったく異なるふたつの価値に迫る【東京オートサロン2026】 (2/2ページ)

ラグジュアリーと継承を両立する挑戦! TOM'Sが提示したまったく異なるふたつの価値に迫る【東京オートサロン2026】

この記事をまとめると

■東京オートサロン2026でトムスは新カスタム群とレストア事業を二本柱として展開した

■「TOM’S EDITION」は車種担当制により個性を突き詰めたビスポーク提案である

■「TOM’S HERITAGE」ではAE86の再生完成車を披露し旧車価値の再定義に踏み込んだ

ラグジュアリーの追求と旧車へのリスペクトが共存する空間

 東京オートサロン2026での「トムス」ブースの展示は、「TOM’S EDITION」と「TOM’S HERITAGE」という異なるふたつのプロジェクトにわけて展開していたのが特徴的でした。

 ふたつのプロジェクトは、ともに「クルマに乗る喜びと人生を楽しむキッカケづくりを提供する」というトムスの基本ビジョンがベースにあって、その上に、それぞれの方向性のコンセプトを重ねて展開されているとのこと。

 トムスといえば、トヨタのモータースポーツ活動のセミワークスチームとしての活動から始まった、モータースポーツ由来のスポーツ色の強いトヨタ車向けアフターパーツをリリースするメーカーという印象がいまでも強く残っていると思いますが、近年はその方向を転換して、個々の顧客に向けた内外装のオーダーメイドサービスを積極的に展開していく流れができていました。

 今年はそこからさらに大きく舵を切って、新たな展開に挑む姿勢を表明するような展示内容となっていました。

 そのひとつ「TOM’S EDITION」は、トヨタのラグジュアリーブランド、LEXUSの車両をベースにしたカスタムの提案をおこなうプロジェクトです。ラグジュアリーな生活をさらに上質に演出してくれるクルマを展開しているLEXUSの持ち味をベースに、トムスがこれまで培ってきた知見やノウハウによって、トムスらしい喜びを感じられる演出が凝らされたカスタムを提案するものです。

 そのコンセプトをカタチにするにあたって、それぞれの車種ごとの特色が明確に出るように、「車種担当制」を採用したそうです。それは、製作する車種ごとにそのクルマのキャラクターが活かせるプロジェクトのリーダーを選定して、カスタムに専念し、“やり切って”もらうというのが狙いとのこと。

 1台目の「LEXUS LX TOM’S EDITION」は、ラグジュアリーな生活に憧れをもつ若手のスタッフを起用しています。

 上質なフラッグシップSUVであるLXのイメージに、欧州のカスタムメーカーの作り出す迫力のエッセンスをプラスしてまとめ上げたというスタイリングは、高速道路で後ろに着かれたら思わず道を譲る気にさせられる風格を感じさせる仕上がりです。若手の持つ活気が現れているのかもしれません。

 2台目はそれから方向性を一転して優雅な雰囲気を感じる「LEXUS LC TOM’S EDITION」です。こちらは競技部門でEVカートを担当するスタッフが手がけたものとのこと。

「The Dynamic Elegance」をキーワードに、外観は“成熟した大人のためのスポーツカー像”に沿ったスタイリングにまとめ上げ、エンジン、シャーシ、足まわりをスポーツ方向にブラッシュアップ。

 ポイントは、“スピンドルグリル”の世代のLCに、いまの“スピンドルボディ”の構成を融合してスタイリングの刷新を図っている点だそうで、グリル部に留まらないクルマ全体での造形の調和が見どころです。

 3台目は、「LEXUS LM TOM’S EDITION — GOLD LIMITED —」です。この車両の担当は、トムスの現社長・谷本 勲氏。LMの代表ユーザー像とされるVIPに向けたカスタム車両の開発は、そのVIPの気もちがもっとも共有できる会社代表こそ適任だという判断からの着任とのこと。

 VIPが大切にしているものはなにか? と考えたとき、「成功する人のそばには、必ず”運気を整える存在”がある」という発想が生まれ、その象徴として“幸運”をテーマにカスタムを展開。外装では、運気を呼ぶとされるゴールドを落ち着いた質感であしらい、機能的な造形のエアロパーツとも調和を図っています。

 見どころは内装で、3列シートの仕様でも、リムジンなどに負けない最上級の居心地を堪能できるように細部までコーディネートされています。天井の照明パネルには“天の川”をイメージした散らし塗装を施すなど、幸運を捉える遊び心も込められていました。

 そして、すべてのカスタムに共通するのが“ビスポーク(オーダーメイド)”のサービス。展示している車両はあくまで提案のひとつのカタチとして、個々のユーザーそれぞれの想いにフィットした仕様に仕上げる体制を整えているそうです。

 そのオリジナルの3台のほか、LEXUSとのコラボレーション企画で製作された「LEXUS GX TOM’S EDITION」も展示されていました。これは、「自然と調和するラグジュアリー」をテーマに、自然のなかを走り抜けるトレイルランニングのシューズをモチーフとした、カジュアルな道具感の雰囲気に仕上げられた1台です。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了