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ランボ発見……ただしトラクター! クルマのカスタムカーショーで異彩を放つ展示の真相とは【東京オートサロン2026】 (2/2ページ)

ランボ発見……ただしトラクター! クルマのカスタムカーショーで異彩を放つ展示の真相とは【東京オートサロン2026】

この記事をまとめると

■東京オートサロン2026でランボルギーニ・トラクターとアバルト1000TCRを発見

■ランボルギーニ・トラクターを展示したのはイタリア旧車を扱う「ウイングオート」

■両車の展示には内燃機関車を未来へつなぐ強い想いが込められていた

30年ぶりに再開の社長はランボルギーニのトラクターに乗っていた

 2026年1月9日から11日の3日間にわたって開催された「東京オートサロン2026」。例年、国内外の自動車メーカーがブースを構え、自慢の新型車やコンセプトカーによって新たなスタイルを提案するのが恒例となって久しい。そうした自動車メーカーのブースももちろん興味深いが、じつはそれ以外のパーツメーカーやカスタムブランド、ショップのブースや平置きスペースを見てまわるのも、密かな楽しみのひとつだ。

 そんなわけで、2026年もひととおり見学しようと幕張メッセの中ホールを歩いていると、なんとランボルギーニのトラクターが展示されているではないか。ランボのトラクターを展示するとは、いったいどんな物好きなショップなのかと車両解説ボードを見ると、そこに「ウイングオート」の名称を見つけて二度びっくり。

 じつは「ウイングオート」は、30年ほど前、私がアメリカ車雑誌の編集部に所属していた時代に大変お世話になったショップ。当時はGM系ディーラーやアメリカ車のドレスアップを中心としたショップを愛知県で展開しており、取材で何度も足を運んだ。そのたびに、ウイングオートの社長に味噌煮込みうどんの店へ連れて行ってもらった、思い出深いショップでもある。

 さっそくランボルギーニのトラクターについて話を聞こうとスタッフに声をかけると、担当者として現れたのが会長の上窪潤一郎さんだった。なにを隠そう、私を何度も味噌煮込みうどんの店に連れて行ってくれた、当時の社長その人である。現在は社長職を退き、会長に就いているとのことだ。また、現在のウイングオートは、イタリア旧車の販売とメンテナンスを中心とした事業を展開しているという。

 さて、前置きが長くなってしまったが、今回ウイングオートが東京オートサロン2026にもち込んだ展示車両は、前述のランボルギーニのトラクターと、その隣に展示されていたアバルト1000TCRの2台だ。

 まずはランボルギーニのトラクターから。ランボルギーニの創始者フェルッチオ・ランボルギーニが、もともとトラクターの製造・販売で財を成し、「フェラーリを超えるクルマを作りたい」と乗用車業界に参入したことは有名だが、この「3352R」は、ランボルギーニが乗用車を手がける以前、1960年代に生産されたトラクターである。2200ccのディーゼルエンジンから39馬力を発揮し、当時のイタリアの畑を力強く耕していたことだろう。

 このトラクターは、かねてよりランボルギーニ好きだった上窪会長が、イタリアでランボルギーニのトラクターを目にして虜となり、レストアを手がける「G.a.MOTORS LAMBORGHINI」に何度も足を運ぶうちに、どうしても欲しくなって購入した1台だという。

 そして、「そこまで好きなら、ランボルギーニ・トラクターというイタリアの文化遺産を日本にも広めてほしい」と任務を与えられ、こうして東京オートサロン2026で初披露となったそうだ。

 実際、この3352Rは当初、上窪会長の完全な趣味アイテムとして、オリジナル状態にフルレストアが施されたのちに日本へもち込まれ、ナンバーを取得。その後は大切にガレージで保管されていたという。それが今回こうして多くの来場者の目に触れることになったのは、「G.a.MOTORS LAMBORGHINI」の店主アレッサンドロのおかげでもある。アレッサンドロ、グッジョブだ。

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