ランボ発見……ただしトラクター! クルマのカスタムカーショーで異彩を放つ展示の真相とは【東京オートサロン2026】 (2/2ページ)

内燃機関車にかける強い思い

 そして、ウイングオートのもう1台の展示車両がアバルト1000TCRである。こちらも、もともと上窪会長が好んでいたモデルのひとつだという。展示車両は、南イタリアのヒルクライムチャンピオンチーム「LA MANNA MOTORS」によってフルレストアされたFIA公認車両だ。

 エンジンは「LA MANNA MOTORS」により、インジェクション化や新設計の鋳鉄製シリンダーヘッド、特製カムシャフトへの換装などが施され、985ccという排気量から120馬力を絞り出す。

 もちろん日本でのナンバー取得も可能で、ストリートからサーキットまでを縦横無尽に走りまわれる、公道走行可能なレーシングカーとなっている。

 ウイングオートでは、このアバルト1000TCRの販売だけでなく、同様の車両やその他旧車のメンテナンスにも幅広く対応しており、現在では業務の中心がメンテナンスへと移りつつあるという。

 その真意を上窪会長に尋ねると、内燃機関車の「最後の砦」として、いつまでも内燃機関車に乗り続けたいと考える人たちを応援したい、とのことだった。

 華やかな最新カスタムや未来のクルマが並ぶ東京オートサロンにおいて、ランボルギーニ・トラクターとアバルト1000TCRという、まさに「原点」を感じさせる2台をもち込んだウイングオート。その姿は、クルマが単なる商品ではなく「文化」であることを、あらためて思い出させてくれた。内燃機関の灯を絶やさぬために、これからもこうした情熱が受け継がれていくことを、また味噌煮込みうどんを食べながら語り合い、そして願いたい。


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