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【試乗】荷物がガンガン積めてAWDで安定して走りも楽しい……って最強のEVか!? スバル・トレイルシーカーに死角なし!! (2/2ページ)

【試乗】荷物がガンガン積めてAWDで安定して走りも楽しい……って最強のEVか!? スバル・トレイルシーカーに死角なし!!

この記事をまとめると

スバルよりトレイルシーカーが発表された

■ソルテラをベースにサイズを拡充しツーリングワゴン的なテイストとした

■AWDモデルは雪道においてスバル車らしい抜群の安定感を披露した

こんなEVを待っていた!

 スバルが、よりよいクルマを生み出すために断行したのが、トヨタとのアライアンス開発だ。共同開発の最初の作品は、トヨタ86と兄弟車のBRZである。両社は、同じことをBEV(バッテリー電気自動車)の分野でも意欲的に推し進めた。スバルは約100名のエンジニアにトヨタへの出向を命じ、共同開発を行うとともに生産技術についても学ばせている。その成果として2022年春に誕生したのがソルテラ(トヨタbZ4X)だ。

 そのソルテラの登場から4年後の2026年春、スバルはBEV第2弾を発表している。トレイルシーカー(TRAIL SEEKER)だ。ジャパンモビリティショー2025のスバルブースに参考出品されていたから、覚えている人も多いだろう。開発のコンセプトは、日常のシーンだけでなく非日常のシーンでも使いやすい、スバルらしい実用SUVだ。クルマ好きのBEVへの不安を払拭し、BEVとスバルに対する期待に応えられる先進的なSUVに仕立てた。

 見どころのひとつは、パッケージングだ。使い勝手のよさにこだわり抜いている。薄々気がついている人もいるかと思うが、ベースとなっているのは、じつはソルテラだ。2025年10月に「D型」へと進化し、飛躍的に走りの質感を高めた。トレイルシーカーはソルテラと前後のドアやボンネットなどを共用し、フロントバンパーやルーフ、リヤまわりなどのデザインを専用としている。走りの性格は、日本では販売を打ち切ったアウトバックに近い。

 ソルテラは機動性の高いアーバンテイストのSUVだ。一方でトレイルシーカーは、ホイールベースこそ変わらないが、リヤのオーバーハングをグーンと延ばし、ステーションワゴン的なフォルムとしている。アウトバックと比べるとフロントのオーバーハングは107mm短く、全長は25mm短い4845mmだ。ただし、ホイールベースは2850mmと、アウトバックより105mmも長い。全幅はソルテラと同じ1860mmだ。アウトバックよりは15mm狭い。ルーフレールを含めた全高は、ソルテラとアウトバックの中間の1670mmとなっている。

 気になるインテリアは、最新のソルテラに準じたデザインだ。水平基調のインパネを大きなセンタークラスターによって分断した。新鮮味はいま一歩だが、ブルー内装は飽きのこない味わいを感じさせる。ステアリングは、ソルテラの途中から採用されたオーバルタイプだ。目の前の7インチ液晶メーターは見やすいし、大柄な人は乗り降りもしやすいだろう。ただし、走行中にステアリングをもち替えるときは違和感があった。これは慣れの問題か!? 今回の試乗では、走り出してすぐに馴染んでしまった。

 メカニズムはソルテラに準じているが、さらに高性能だ。駆動方式は、前輪駆動のFWDとAWDと呼ぶ四輪駆動を用意している。AWDシステムは、フロントのeアクスルに後輪用モーターを加えたツインモーターの電子制御4WDだ。モーターのシステム最大出力は、前輪側eアクスルが165kW(224馬力)で、これはソルテラもトレイルシーカーのFWDもAWDも変わらない。

 AWDのリヤアクスルは、新設計された2XM型だ。280kW(380馬力)と、ソルテラの3XM型より38馬力もパワフルである。最大トルクは前輪側がソルテラと同じ268Nm、後輪側はなんと99Nmアップの269Nmとした。システム出力アップは動力性能の向上に大きく寄与しているが、パワートレインの損失低減にも力を注いでいる。これは課題だった航続距離を延ばすことにも貢献しているのだ。

 フロア下に敷き詰めたバッテリーパックの容量は最新のD型ソルテラと同じ74.7kWだ。ただし、ボディサイズが大きくなって車両重量が20kgほど増えている。だから数値上、ソルテラを超えていない。だが、最初のソルテラを知っていれば余裕だ。バッテリーマネージメントに力を注ぎ、入出力性能の改善を徹底的に行った。

 タイヤサイズによって一充電航続距離は変わってくるが、18インチタイヤを履くFWDモデルは700km超えの734km(WLTCモード申請値)だ。18インチタイヤのAWDモデルは690km、21インチタイヤを履くAWDモデルは627kmと発表された。乗り方によっても違うが、冬場にエアコンを使い、快適に走らせるとAWDモデルの実電費は6km/kWhの大台に乗るか乗らないか……のところだろう。それでも400kmは走れるから不安はない。

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