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最近新車が高くなったは正解だけど不正解! カローラの値段と「コーヒー1杯の価格」「平均年収」を比べてみてわかった意外な事実とは

最近新車が高くなったは正解だけど不正解! カローラの値段と「コーヒー1杯の価格」「平均年収」を比べてみてわかった意外な事実とは

この記事をまとめると

■歴代カローラの価格と当時の物価・年収を比較

■1970〜2000年ごろは年収比30%台で推移し実質的な負担は比較的安定

■近年は年収比が約56%に上昇しており収入停滞が“高い”印象を強めている

「クルマが高くなった」は真実か

 最近よく聞くのが「新車が高くなった」という話。昨今の留まることを知らない諸物価高騰の影響を受け、コストアップぶんを十分吸収できるレベルではないのだが、車両価格は上昇を続けている。値引き余力が潤沢に残されていないこともあり、イメージが先行している面もあるのか、「新車は高い」ということになっているようだ。

 それでは実際どうなのだろうか?  同列で比較することはできないものの、2026年10月で生誕60年を迎えるトヨタ・カローラで、歴代モデルの価格設定について参考までに見ていくことにする。

 1966年10月20日(木)に初代カローラはデビューしている。当初は2ドアセダンのみとなり、そのなかで最上級グレード「デラックス(1.1リッター/4速MT)」の東京地区の価格は49万5000円となっていた。1966年での喫茶店でのコーヒー1杯の平均価格は76.5円なので約6470杯ぶん、平均年収は54.85万円なのでその約90%に相当していた。モータリゼーションといわれマイカー需要が目立ってくるなか、全般的に車両価格の引き下げが進んでいたのだが、まだまだマイカーは高嶺の花であった。

 歴代カローラのなかでも傑作とされている4代目は、1979年3月23日(金)にデビューしている。ラグジュアリーグレードとなる「セダンSE(1.5リッター/4速MT)」の東京地区価格は97.7万円であった。当時のコーヒー1杯の平均価格は238円なので約4105杯ぶん、平均年収は279万円なので約35%に相当する。

 6代目は日本がバブル経済に入った1987年5月15日(金)にデビューしている。ラグジュアリーグレード最上位となる「セダンSEリミテッド(1.5リッター/5速MT)」の価格は129.9万円となっていた。コーヒー1杯の平均価格は302円なので約4301杯ぶん、平均年収は371.8万円なので約34%となる。

「ニューセンチュリーバリュー」として、プラットフォームや搭載エンジンなどを一新した9代目は2000年8月28日(月)に登場。セダンの最上級グレード「ラグゼール(1.8リッター/4速AT)」は174.8万円。2000年の数値がなかったので1999年でのコーヒー1杯の平均価格は423円なので約4123杯、平均年収は461万円なので平均年収の約37%となった。

 そして令和8年、12代目となった現行カローラの「セダンG(1.8リッターHEV/CVT)」の価格は268万1800円となっている。コーヒー1杯の平均価格は500円なので約5363杯ぶんとなった。平均年収は477.5万円なので約56%となる。

 とくに印象的なのは平均年収比だろう。1979年〜2000年では年収比は30%台となっていた。しかし令和のいま、6割に迫ろうとしている。新車が高くなったというより収入が上がらないということが、結果的に「新車が高くなった」というイメージを強めているようにも思えた。

 前述した30%台のころもコーヒー1杯ぶんの価格は確実にアップしているので、物価上昇しながらも収入アップもきちんと進んでいたことを裏づけているといえるだろう。給料がほぼ上がらなかったとされる「失われた30年」の代償はあまりにも大きいのかもしれない。

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