
この記事をまとめると
■2026年4月に北京モーターショー2026が開催された
■北京モーターショー2026でプジョーがコンセプト6とコンセプト8を世界初公開した
■コンセプト6とコンセプト8は将来のプジョー像を示唆するモデルとなっている
中国で開発・製造して世界に輸出されるプジョー
かつては、アメリカ市場でクルマが売れていれば、自動車メーカーは安泰であった。しかし現在は必ずしもそうとはいい切れない。いまや世界最大の自動車市場は中国であり、自動車メーカーにとって決して無視することができない市場となっているのだ。しかも、中国市場は他地域とは明らかに異なる独自性の高い市場であり、かつ無数の地場メーカーがひしめきあうという、極めて競争の激しい市場でもある。
グローバルモデルを中国向けにローカライズして投入していた自動車メーカーも、近年は中国企業と合弁会社を設立して中国専用モデル開発するのが一般的となっている。さらに、中国向けに開発したモデルをグローバル展開するケースも増えている。
そうした背景もあり、中国の首都で開催される北京モーターショーは、モーターショーの存在意義が問われている現代においても相変わらず大盛況で、また注目のモーターショーとなっている。2026年4月に開催された北京モーターショー2026では、数多くのメーカーがブランドの将来を託す新型車やコンセプトカーを発表している。
そのなかで注目を集めたのが、プジョーが世界初公開した「コンセプト6」と「コンセプト8」である。
コンセプト6は、中国市場で需要の高い大型セダンを提案するモデル。ただし、ただのセダンではなく、シューティングブレークの躍動感を融合させたフォルムを特徴とする。
プジョー自身も「セダンのエレガンスとワゴンのダイナミズムを融合した」と説明しており、ブランドの新たなデザイン方向性を示す存在となっている。
一方のコンセプト8は、大型SUVの未来像を示したモデルだ。シンプルで力強い面構成を特徴とし、ブランドの上級志向へのシフトを象徴する1台だ。こちらもコンセプトモデルにとどまらず、将来的な市販SUVの方向性を示唆しているとされる。
どちらのモデルにもそのマスクには、現代プジョーのアイデンティティである「ライオンの爪」をヘッドライトシグネチャーとして進化させたデザインを採用している。伝統の継承と刷新を同時にやってのけた、なかなかうまい進化といえる。また、フロントフェイス中央には、プジョーの新ライオンエンブレムが配置され、未来的でプレミアムな印象を強調しているのも特徴だ。
このように中国専用にしておくのがもったいないほどイカしたコンセプト6とコンセプト8だが、どうやらプジョーもその考えは同様なようで、量産化を実現した暁には、「中国で生産して海外市場へも輸出する」という計画が明かされている。中国で生まれた欧州ブランドのクルマが欧州に輸出されるという現象は、すでにほかの欧州ブランドでも起きている話だが、プジョーもその流れに加わろうとしているわけだ。
もしかしたら日本でも、コンセプト6とコンセプト8の量産モデル導入があるかもしれない。ただし、日本で乗るにはそのサイズにやや苦労しそうではあるが……。できれば、ダウンサイジングしたモデルでこの顔を採用してくれないかなぁ。
