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クルマ好きが大好きな数字「馬力とトルク」……とはいえ説明しろと言われると言葉に詰まる2つの数字の意味とは (1/2ページ)

クルマ好きが大好きな数字「馬力とトルク」……とはいえ説明しろと言われると言葉に詰まる2つの数字の意味とは

この記事をまとめると

■エンジン性能の土台となるのはトルクである

■馬力はトルクと回転数から算出される数値だ

■HPやPSなど馬力表記には複数の規格が存在する

速さを決めるのは馬力だけじゃない

 クルマに興味をもつ人間なら、動力性能に大きくかかわるエンジン性能に関して、誰もが大きな関心をもっているだろう。ハイパワー/ハイトルクなエンジンは、そのこと自体が動力性能のゆとりを表している。だが、もう少し本音に沿っていうと、速いクルマであることを端的に意味しているからだ。

 エンジン性能が、クルマの価値そのものだとはいわないが、歴史的に高性能エンジンが好まれ続けてきた(クルマ好きの憧れだった)ことは疑いようもない。高性能エンジンによって速く走れるクルマ、鋭い加速力をもつクルマはマニアにとって垂涎の存在である。

 さて、エンジン性能を示す要素だが、これはいわずと知れた出力とトルクになる。では、出力とトルクの意味の違いを正しく理解しているだろうか。クルマ好きの間では、出力が性能比較の基準としてよく語られているが、トルクでエンジン性能を評価する話はほとんど聞いたことがない。まず出力、パワーありきで考えていないだろうか。

 少し基本の話になるが、エンジン性能は、まずトルクが土台になると考えてほしい。トルクとは、エンジンの回転力、回転する力の強さ、いい換えれば仕事量を表すものだ。現在はNm(ニュートンメーター)がトルクを表す単位として使われているが、かつての表記単位kgf-m(kg-mの表記も実質的に同じ、キログラムメーター)で考えるとわかりやすいかもしれない(kgfは力の単位、kgは重さの単位)。

 1kgf-mのトルクとは、1kgの力が回転軸から1メートル離れたところで作用する力を表し、たとえばかつての表記を例に挙げれば、最大トルク15kg-m(kgf-m)/4000rpmのエンジンは、4000回転時に最大トルクを発揮し、その大きさは回転軸から1メートル離れたところで15kgf-mの力であることを表している。

 現在は国際単位系(=SI、世界共通標準単位と考えてよい)に従い、トルクはNmの単位表記が用いられ、1kgf-m=9.8Nmで換算することができる。

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