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イマドキのクルマは暖機運転が不要っていうけどなぜ? 昔のクルマとの違いとそれでも「いきなり全開」はNGなワケ (1/2ページ)

イマドキのクルマは暖機運転が不要っていうけどなぜ? 昔のクルマとの違いとそれでも「いきなり全開」はNGなワケ

この記事をまとめると

■現代車は暖機せず走行を開始してもよいとされている

■電子制御が冷間時の安定性を支えるためだ

■全開走行は油温上昇まで控えるべきである

かつては暖機運転が必須だったが……

 クルマの走らせ方に関して、過去と現在で異なる部分がある。といっても、高度なドラテク領域の話ではなく、ごく日常のふつうの走らせ方に関する次元での話だ。

 コールド(冷間)スタートのことである。コールドスタート, すなわちエンジンを始動させた直後に、ウォーミングアップ(暖機運転)することなく即座に走り始める運転だ。常識的に考えれば、人間も機械も、本格的に動く前に各部を十分に暖め、その箇所が滑らかに動くようにするためのウォーミングアップが必要だ、という考え方だ。

 ところがクルマの場合は、1990年代あたりから、暖機運転なしでクルマを走らせても構わない、という考え方が主流になってきた。なぜか?

 暖機運転=アイドリング運転と考えても構わないが、クルマが動いていないにもかわらずエンジンだけが稼働している状態は、無意味に排気ガスを大気中に放出している、ということになる。もちろん、クルマが動いていれば排出ガスを放出してもよい、という意味ではないが、クルマ本来の目的である「動く」こともなく、排出ガスだけを放出するのは論外だ、ということである。

 日本の場合、昭和48年規制から本格的な排出ガス規制が始まり、昭和53年規制を振り出しに一応の到達点となる平成17年規制までの推移を見ると、排出ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の排出量は10分の1以下にまで抑え込まれている。とはいうものの、自動車排出ガスが大気汚染に悪影響を及ぼす割合は高く、理想をいうならゼロエミッション(無排出・無公害)が望ましいことになる。

 というわけで、アイドリング状態(冷間から温間への暖機運転時、信号待ちなどの一時停止時)で大気中に排出ガスが放出されることを防ぐため、コールドスタートを推奨したり、アイドリングストップ機構が実用化されることになったわけだ。

 さて、このコールドスタートの推奨だが、どんなクルマにも適用するわけでもない。エンジンを始動、冷えた状態(とくに外気温が低下する冬季)からそのまま走らせようとすると、エンジンの運転(回転)状態は不安定で、駆動系の負荷も加わり、非常にギクシャクとした動きになってしまう。

 しかし、現代のクルマはよくしたもので、エンジンの運転(回転)はすべて電子制御下に置かれ、温度や気圧などを検知して最適な燃料噴射量を演算、冷えた状態でも最適なエンジン運転(回転)が行えるように作られている。だからといって、冷えた(冷間)状態での全負荷運転(全開運転と考えてよい)が禁物であることはいうまでもない。

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