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「クラッシュの恐怖がたまらない」ポルシェでニュル24時間に挑む日本人アマチュアレーシングドライバーが語る中毒性

「クラッシュの恐怖がたまらない」ポルシェでニュル24時間に挑む日本人アマチュアレーシングドライバーが語る中毒性

この記事をまとめると

■ポルシェ718ケイマンGT4で毎年ニュル24時間レースに参戦している奥村浩一選手

■奥村選手の本業はウェブ関連会社を経営する敏腕経営者だ

■奥村選手を虜にするニュルのハイリスクな魅力とは?

ニュル24時間レースに参戦する日本人ジェントルマンレーサー

 2026年も恒例のニュルブルクリンク24時間レースへ取材にやって参りました! ニュルブルクリンク24時間レースには世界中から数多くのレーシングドライバーが参戦されているのですが、日本からはモリゾウ選手ことトヨタ自動車の会長である豊田章男選手をはじめ、スーパーGTやスーパーフォーミュラなどで活躍するトッププロ選手らとともに、普段は本業のお仕事を持ちながらレース活動を行うジェントルマンレーサーのみなさんもいらっしゃいます。

 世界各国の数多くのレースでジェントルマンドライバーが、プロドライバーと同じスタートラインへ並び、極限状態の厳しい勝負の世界へ挑むなんて、どれほどの精神力と実力が必要とされるのか想像に絶します。

 ニュルに挑戦するジェントルマンドライバーの方は、普段はどんなお仕事をされているのだろう、なんてことも気になります。レナッツォモータースポーツの945号車ポルシェ718ケイマンGT4を駆り、毎年のようにニュルへ挑戦されている奥村浩一選手にお話しをうかがってみました。

 以前はイギリスのシルバーストーンで開催されていたレースに仲間たちと数年に渡って出場されていて、そのなかで「ニュルへ挑戦してみたいね」という話題が上がったのがニュル出場のきっかけだったのだとか。当初はニュル専用のライセンス『パーミット』もなかっために、ニュル耐久シリーズ(NLS)に何度か参戦して、ようやくその翌年にニュル24時間レースデビューを果たしたのだとか。当時の仲間たちは仕事が忙しくなってひとり減りふたり減りとなっって減ってしまったようですが、それでも奥村選手はいまも毎年ニュル24時間レースへ継続参戦されているというベテランドライバーです。

 奥村選手をそれほどにも虜にするニュルの魅力とは一体なんなのかをお聞きしました。

 曰く、「日本のサーキットでは味わうことのできないハイリスクなレース」となかなかの中毒ぶり。「ニュルは何度訪れても走り出しは物凄く緊張するし、クラッシュしたらどうしようと、常に初心者のメンタルで挑むという新鮮さは、日本にいるとなかなか感じられないんですよね」と、ニュルをよくご存じだからこそ発せられる言葉に、ニュルへの強いリスペクトを感じます。

 ニュル経験が豊富な奥村選手ですが、普段はどんなお仕事なさっているのでしょうか?

「三重県の四日市に本社を置く株式会社バースという、ウェブシステムの開発やウェブサイトの制作業務を本業としています」。そのほかにもBRP(バースレーシングプロジェクト)というモータースポーツ関連の会社も経営されており、スーパー耐久にもシリーズ参戦されるという敏腕経営者です。

「スーパーGTとスーパーフォーミュラ以外は挑戦しています」と根っからのレース好きというだけではなく、ご自身が走ってみてその参戦費用や諸経費を細かく精査しながら経験を積み、他のジェントルマンドライバーにも安心してレースを楽しんで貰えるよう、BRPではシートの仲介もされているそうです。

 スーパー耐久で初となるフォード・マスタング・ダークホースRの導入も、奥村選手自身がヨーロッパから直接車両を買い付けたものだそうで、それをレースで走らせておられるのも彼のチャレンジ精神のたまもの。

「僕は人と同じことをするのが嫌いだから、目新しいものにもチャレンジし続けています」と、日本のレース界に新風を巻き起こし続けておられるなんて並大抵なことではありません。

 複数の会社を経営されている奥村選手ではありますが、長引く酷い円安やコロナ過以降の急激な物価上昇は厳しい打撃だとおっしゃいます。

「現在所属しているチームは以前からの仲間ということで、ずいぶんと価格を抑えてくれているとは思うのですが、ニュルへ出場するためのもち込み金額は年々値上がりしていますし、航空券だけでもかなりの高額になりますからね」と、諸費用の高騰がネックになっていることをヒシヒシと実感されているようですが、来年も718ケイマンGT4へ颯爽と乗り込む姿に、お目にかかれることを願っています。

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