WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

たった20mmの差で片やワゴン片やSUV! なんでもSUV時代にスバルの几帳面すぎる「車高ルール」

たった20mmの差で片やワゴン片やSUV! なんでもSUV時代にスバルの几帳面すぎる「車高ルール」

この記事をまとめると

■スバル・トレイルシーカーとトヨタbZ4Xツーリングは姉妹車だ

■どちらもワゴンに近い形状だがSUVとしてラインアップされる

■ほかの車種も事実上ワゴンなのにSUVとされているがその背景にはSUV人気がある

ワゴンっぽくてもSUVにしておけばセールス上有利

 スバル・トレイルシーカーとトヨタbZ4Xツーリングは、両車ともに基本部分を共通化した電気自動車だ。トレイルシーカーはスバルソルテラ、bZ4XツーリングはトヨタbZ4Xをベースに開発され、ベース車に比べると、いずれの車種もボディの後部を拡大して荷室を広げた。

 トレイルシーカーとソルテラを比べると、ボンネットの長さと1/2列目シートの居住空間、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値はいずれも等しい。異なるのは、全長とリヤ側のオーバーハング(ボディが後輪よりも後ろ側へ張り出した部分)を各155mm拡大したことだ。

 この変更により、ボディスタイルは大きく変わった。ソルテラとbZ4Xのボディ形状は、5ドアハッチバックに分類されるが、トレイルシーカーとbZ4Xツーリングは、リヤ側のオーバーハングの拡大でワゴンに近い形状となった。

 つまり、スバル車でいえば、ソルテラはインプレッサに相当して、トレイルシーカーは、同じホイールベースで主にボディの後方を拡大したレヴォーグに位置付けられる。

 しかし、メーカーのホームページにアクセスしてラインアップの項目を見ると、ソルテラ、トレイルシーカー、bZ4X、bZ4Xツーリングは、すべてSUVに分類される。いまはワゴンの人気が下がり、SUVの販売が好調だから、すべてSUVに含めた。

 また、スバル・レヴォーグレイバックは不可解だ。同じ車種なのに、水平対向4気筒1.8リッターターボはSUVに分類され、2.5リッターストロングハイブリッド(S:HEV)はワゴンに入る。なぜレヴォーグレイバックでは、ターボとストロングハイブリッドでカテゴリーが変わるのか。ちなみにフォレスターは、1.8リッターターボもストロングハイブリッドもSUVだ。クロストレックも、マイルドハイブリッド、ストロングハイブリッドともにSUVに分類される。

 この疑問を開発者に尋ねると、最低地上高(路面とボディのもっとも低い部分との間隔)で区分したようだ。フォレスターの最低地上高は220mm、レヴォーグレイバックのターボとクロストレックは200mmだが、レヴォーグレイバックのストロングハイブリッドだけは180mmに下がる。ここが分岐点になった。

 ただし、レヴォーグレイバックという同じ車種なのに、最低地上高が20mm異なるだけで、カテゴリーがSUVとワゴンにわかれるのは理解しにくい。「ストロングハイブリッドのS:HEVは、メカニズム的に悪路が不得意だからワゴンなのか? 」と勘繰ってしまう。

 もともとスバルには、メカニズムの組み合わせなどについても几帳面なところがある。それが走行性能の優れたクルマを生み出す秘訣でもあるが、ときどき、ユーザーから見たときのわかりにくさも生じてしまう。
元来SUVは、御都合主義のカテゴリーだ。大径タイヤ、ワイドフェンダー、全高が1500mmを超えるボディなど、いくつかの条件が重なれば、何でもSUVに分類できる。クラウンクロスオーバーも、独立したトランクスペースを備えながらカテゴリーはSUVだ。

 そして、SUVに当てはめれば、流行に沿って販売面でも有利になる。ホンダ・ヴェゼルe:HEV RS(4WD)は、最低地上高が165mmと低いがSUVだ。レヴォーグレイバックのストロングハイブリッドも、SUVに含めたほうがわかりやすい。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了