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トヨタが本気で作った「38万円のカート」が凄すぎる。ノアヴォクに積載可能&縦置き保管OKでレースの敷居が下がりまくり (2/2ページ)

トヨタが本気で作った「38万円のカート」が凄すぎる。ノアヴォクに積載可能&縦置き保管OKでレースの敷居が下がりまくり

この記事をまとめると

■レーシングカートは費用面で敷居が高い

■トヨタが相場の4分の1の価格で買える「GR KART」を販売した

■初心者でも使いやすい仕組みを数多く取り入れている

「GR KART」がカート界に革命を起こす

「レーシングドライバーになりたい!」……そう思う人は少なくないだろう。プロ野球選手やプロサッカー選手を目指すのと同じように、レーシングドライバーになりたいと思うのも別におかしなことではない。

 しかし、野球やサッカーと違ってレーシングドライバーになるには実力以上にいくつもの壁がそびえ立つ。たとえば前者のような競技であれば、用具(グローブやスパイク、ユニフォームなど)を揃えて近隣のクラブチームに入団したとて、初期投資で掛かる道具代はせいぜい10万円程度。実際はもっと安く抑えられるだろう。会費だって月数千円程度が一般的だ。

 しかしこれがモータースポーツになると、ゼロが1個どころか下手したら2個増える。というのも、レーシングドライバーを目指すのであれば、もちろん年齢にもよるのだが、幼少期から目指す、もしくは親の意思で導く場合、子どもは免許が取れないので、1番手っ取り早いのはカートに乗せることだ。カートは免許が不要だし、クルマ1台を買うほどの費用は掛からない。しかし、1台100万円以上はするといわれているし、装備も安全最優先で専用のものが必要となり、これらの用品も数万円以上。さらにはタイヤをはじめ多くのパーツが消耗品なので、維持費も嵩む。

 近所のコースだけで走っているだけならまだしも、レースに出て全国をまわるなら遠征費も必要だ。聞くところによると、子どもであっても、本格的なカートレースに年間を通して挑戦すると1000万円以上掛かるともいわれている。車両レンタルやスポット参戦などお金をかけないやり方はいくらでもあるが、本気でレーシングドライバーを目指すなら、このような世界になる。

 最近ではゲーム(シミュレーター/eスポーツ)を使ったレッスンからSUPER GTレベルにまで上り詰めるプロもいるし、免許を取ったあとからレーサーを目指す人も少なくなく、実際に最前線で活躍している人もいるので、子どものころからカートをやるのが必ずしも正解ではないが、道筋としてはやはりいつの時代も王道だ。

 前置きが長くなったが、そんな敷居の高いカートの世界に、ついにあのトヨタが運営するモータースポーツ部門、GAZOO Racing(以下:GR)が参入、なんとレーシングカートを販売するというのだ。

 それがこのたび正式販売となった、その名も「GR KART」。一般人によるカート参入への障壁だった、「高額な費用」「運搬・保管の難しさ」「高度なメンテナンス」を取っ払った、入門用レーシングカートという位置付けだという。開発の背景には、前述のようにカートに乗りたい(乗せたい)子どもたちや、ファミリー層へ、モータースポーツの楽しさを身近に感じ取れるカートを普及させる目的があったという。なおこの「GR KART」は、2025年のスーパー耐久(富士24時間耐久)の場で発表されたもので、このときに「広く使われているヨーロッパ製カートの4分の1程度の価格で販売できるよう調整中です」とアナウンスされていた。

「クルマ屋がつくるカート」というのをこの「GR KART」は売りにしており、「低コストに作りつつも高クオリティ」という、クルマ作りで得た知見を反映しているのがポイントだ。たとえば、カートの骨格となるフレームは、「蒲郡GR KART工房」で1台1台手作りされる。この工房は小規模なモノづくりに特化しており、小さいからこそ新しい発想や技術をいち早く試すことができる挑戦の場でもあるという。

 この「GR KART」は、当然ナンバー付きの車両ではないが、それでも「TPS(Toyota Production System:トヨタ生産方式)」の考え方に基づき、品質の確保や工程の継続的な改善に取り組むだけでなく、新しい技術にもトライし、反映していくとのことだ。

 ただ安いだけでなく、トヨタのDNAが注がれたチャレンジングな1台なのだ。

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