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トヨタが本気で作った世界にたった1台の「86シューティングブレーク」! 市販されなかった“幻のワゴン”に迫る (2/2ページ)

トヨタが本気で作った世界にたった1台の「86シューティングブレーク」! 市販されなかった“幻のワゴン”に迫る

この記事をまとめると

■トヨタ86とBRZは貴重なFRスポーツとして人気を博した

■オーストラリアのトヨタでは86のワゴン化計画がもち上がった

■「86シューティングブレーク」として2016年に開発・発表され話題になった

世界に1台だけの幻の86ワゴン!

 2012年に登場したトヨタ86とBRZ。トヨタとスバルが協力して生まれた2ドアのピュアFRスポーツは、スポーツカー大不況の時期に産声を上げ、瞬く間に世間に受け入れられ、気づけば世界中で大ヒットした。”86”の名前が示すとおり、このクルマのコンセプトの根底にあるのは、クルマ系漫画(アニメ)の主人公が操ったことで大人気となったAE86シリーズであり、最近ではこのトヨタ86を主人公が駆る新作漫画がアニメ化もされている。

 またこのトヨタ86は、豊田章男社長(当時)が、「お金もちの人はこの86を新車で買って楽しんで、どんどん中古市場に流してください。すると中古で安くなった86を若い人たちが買うことができて、クルマ界隈、スポーツカー界隈がより盛り上がるはずなので」と語ったように、今後のスポーツカー市場発展への期待も込められていた。実際それがどうなったかは、今の街なか、もしくはサーキット、クルマ系イベントやカー用品店の駐車場などを見ればおわかりいただけるだろう。スペックやデザインの好みなどは抜きにして、トヨタ86が残した功績は計り知れない、まさにスポーツカー界の革命児である。

 さて、そんなトヨタ86であるが、現在販売されている後継モデルのGR86、さらにはスバルBRZを含め、さまざまな特別仕様車、限定モデルが数多く誕生している。その数は両モデル合わせて20種類以上に上る。しかし、このほかにも、トヨタ86やBRZにはいくつものスペシャルモデルが作られている。

 今回紹介するのはそのうちのトヨタ86にあった、異色かつ幻の1台「86シューティングブレーク」だ。

 まずこの「86シューティングブレーク」だが、もう名前からして痺れるほど格好いいと思うのは筆者だけではないはず。とはいえ、何を「シューティング(射撃)」して「ブレーク(強く壊す)」するのか。そもそも「シューティングブレーク」とは、まだクルマが生まれる前、19世紀ごろから20世紀初頭にかけて、ハンターが猟銃や猟犬といったツールと、狩猟で得た獲物を積む馬車がその単語のルーツ。最近では欧州車のクーペスタイルな流麗なワゴンモデルにつけられているサブネームだ。

 そう。つまりこの「86シューティングブレーク」とは、なんとビックリ、86のワゴンモデルなのである! 画像を見てわかるように、トヨタ86のリヤセクションが箱型となっており、なんとも奇妙な3ドアハッチバックとしてリメイクされている。

 なお、このクルマは先日も富士スピードウェイで開催され大いに盛りあがった「Fuji 86 Style with BRZ」における2016年度の会期で、トヨタから正式にお披露目されたクルマであり、企画・設計も当時トヨタ86の販売台数が世界第3位であったオーストラリアトヨタが行った。どこかの誰かが作ったワンオフモデルとは一線を画している。開発の背景には世界中で「86ベースのセダンやワゴンも欲しい」という要望があったそうで、このシューティングブレーク開発の際には、日本の86開発チームと、当時の開発責任者である多田哲哉氏らによる監修、テスト走行まで行われたほど。

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