
この記事をまとめると
■数代の歴史をもつがとくに初代モデルのデザインが優れていた日本車4台を紹介
■いずれも明確な開発テーマを掲げ独自性のあるスタイリングを追求していた
■狙いの明快さと高い志が初代モデルの印象的なデザインにつながっている
デザインの完成度が際立つ「初代モデル」
数代に渡って生産されているクルマは、当然それぞれの代に独自のコンセプトがあり、デザインも各々に開発者の想いが込められています。しかし、なかには「やっぱり初代がいちばんカッコよかった!」というクルマも見られます。今回は、現在でも生産されている日本車からそんなクルマ4台を選んでみました。
●欧州発の革新的コンパクト
まず1台目は、トヨタのヴィッツ(ヤリス)です。スターレットの実質的な後継として1999年に登場。もともとNBC(ニューベーシックカー)として「世界に通じるコンパクトクラスのベンチマークの創造」という開発テーマを掲げた意欲作でした。
「ヨーロッパ的なデザイン」として、欧州スタジオに在籍するソリティス・コヴォス氏はマッシブで力強いスタイルを提案。ボリューム感のあるボディに、アスリートを意図した強いウエッジのシャープなキャラクターラインを組み合わせることで、強い凝縮感をもった独自のスタイルを実現。
80点主義を曲解されて揶揄されたトヨタがまれに見せる本気度には、日欧でのイヤーカー受賞にも納得でした。
●軽快さがテーマだった初代
次もトヨタから、RAV4を取り上げます。1989年の東京モーターショーに出品されたRAV-FOURの評判を発端に「見て、乗って、楽しいスモールSUV」を開発テーマとして94年に登場しました。
都会のオフローダーとして、軽さや遊びをイメージさせるバギーをモチーフに。大きくウェーブしたベルトラインが従来のRVやミニバンにはなかった個性を打ち出しました。また、この曲面ボディとグレーのプロテクターとの組み合わせが軽快さを一層強調しています。
人気の5~6代目は北米市場を意識した重厚なスタイルが特徴ですが、初代がもつコンパクトで何にも似ていない佇まいは、いまこそ再評価されるべきデザインでしょう。
