
この記事をまとめると
■全日本ジムカーナ第8戦「スーパースラロームin久万高原」が開催
■決勝はヘビーウエットの路面となり攻略が難しいコンディションとなった
■各ドライバーにウエットコンディション時のセッティング術を聞いた
激ムズのウエット路面はどう攻略する?
2026年の全日本ジムカーナ選手権もついに最終戦を迎え、10月3〜4日、愛媛県久万高原町のハイランドパークみかわを舞台に第8戦「スーパースラロームin久万高原」が開催された。10クラスに合計94台が集結し、第1ヒートから各クラスで激しいタイム争いが展開されていた。
それにしても3日の公開練習は晴天に恵まれ、暑い陽射しがアスファルトを焦がしていたのだが、4日の決勝日は朝から雨に祟られ、肌寒いウエットコンディションのなかで競技が開催された。当然、各ドライバーは天候の変化に合わせてドライビングおよびセッティングをアジャストしていたのだが、全日本ドライバーたちはいかにしてウエット路面を攻略しているのか?
というわけで、ここでは3名のチャンピオン経験者たちに、ウエットコンディションを攻略するための秘訣を直撃してみた。
まず、2022年のJG8クラスでチャンピオンに輝き、今季もロードスターを武器にPN2クラスで活躍する小林規敏選手に話を伺ってみた。
マシンセッティングについては、「タイヤの特性やクルマの仕様にもよりますが、いまのパッケージに関してはウエットの場合、まずはタイヤのエア圧を高くしています。コースによって違いますが、倍くらいエアを入れたほうが、面圧がかかってトラクションが出てきます。これに加えて寒い時期のウエットの場合は、バネレートを下げつつ、ダンパーの減衰も柔らかい方向に調整します。ジムカーナの場合、タイヤに荷重が乗っていないとグリップさせにくいシーンが多々あるので、それを狙ってクルマをロールさせて荷重をかけるようにしています」と解説。
さらに小林選手は「エア圧と減衰を調整して、それでもクルマが思うように動かない場合は、リヤの車高を上げてみたり、ガソリンを多く積んだりしています」と付け加える。
もちろん、ドライビングに対してもウエットに合わせた調整を行っているようで、小林選手は「ステアリングで言えば、横方向に対して急な変化はしないようにしています。アクセル側でいえば、リヤのグリップを残したいので、パーシャルの時間や、少し待つ時間を作るようにしていますし、ブレーキに関してもタテでしっかりスピードを落とすようにしたり、ブレーキをリリースする際もウエットの場合は早くしたりと、タテ方向を意識したドライビングをしています」と解説。
残念ながら小林選手は雨の四国ラウンドで勝利こそ逃したが、それでも2位入賞を果たし、ポディウムフィニッシュを達成した。
