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70代が20代と競い合えるのがモータースポーツ。全日本ダートラ70代ドライバーたちの本音 (2/2ページ)

70代が20代と競い合えるのがモータースポーツ。全日本ダートラ70代ドライバーたちの本音

この記事をまとめると

■全日本ダートトライアル選手権・第8戦「ダートトライアルinタカタ」が開催

■70歳を超えるようなシニアドライバーも数多く参戦している

■一部では辛いセクションがあるものの走行に関しては短時間なので問題ないと語る

まだまだ若者に負けてられん!

 以前WEB CARTOPにて、全日本ジムカーナ選手権で活躍する高齢ドライバーを紹介したが、全日本ダートトライアル選手権でも数多くのシニアドライバーが活躍。同カテゴリーでは70代の超ベテランが活躍しているのだが、自身の“老い”に対して、どのように向き合っているのだろうか?

 というわけで、10月10日〜11日に広島県のテクニックステージタカタで開催された全日本ダートトライアル選手権・第8戦「ダートトライアルinタカタ」の会場で、シニアドライバーたちを直撃。年齢および経験を重ねてきたことで生じるメリットとデメリットを語ってもらった。

 まず、全日本ダートトライアル選手権において、シニアドライバーの代表といえる存在が、三菱ランサーを武器にNクラスに参戦している伊藤益弘選手だ。伊藤選手は現役最高齢の74歳で、「1974年に22歳でダートトライアルを始めたから、キャリアとしては52年目。これまで出場した公式戦は435戦です。ダートコースを全開で走ることなんて、普段ではなかなかできませんよね。非日常では味わえない興奮が味わえることがダートトライアルの魅力で、ずっと長くやってきました」と語る。

 もちろん、体力的には辛いシーンもあるようで、「慣熟歩行はしんどいですね。夏場の上り坂なんかは厳しいし、積載車に積んで移動しているんですけど、長距離のコースへ遠征するときの移動もしんどくなってきました」と語るものの、その一方で、「慣れていることもあって、タイヤ交換はまったく問題ないです。それに走行時間も2分ぐらいなので、ドライビングで疲れることもないです」と伊藤選手は語る。

「確かに歳をとってからは集中力が落ちてきてミスをするようになってきたし、若いときのように勢いで走ることはできなくなったけれど、その分、冷静に走れるようになってきたので、クラッシュ率は減りました。70代の選手が20代の選手と競い合えるスポーツはなかなかないので、体力・気力・財力が続く限り、ダートトライアルを続けたいと思います」と語っているだけに、伊藤選手のダートラ人生はまだまだ続くことだろう。

 また、トヨタ・スターレットを武器にSA1クラスで活躍する谷口成治郎選手も72歳のシニアドライバーで、「18歳のときにラリーを始めて、20代に入ってからすぐにダートトライアルを始めたから、キャリアは50年ぐらいかな。昔から競争が好きで、小学校の運動会のときから1位を目指して走っていたから、モータースポーツも好きなんだと思う。ジムカーナをやったこともあるけれど、飛んだり跳ねたりするダートラのほうが合っていた」と語る。

「普段から運動をしているから、慣熟歩行も問題ないし、タイヤ交換なんかの作業も楽しいから、まったく苦にはならない。走行時間も2分ぐらいだから、体力的には問題ない」と語る谷口選手も、その一方で「歳をとってからは恐怖心が強くなってきたから、今はブレーキも早めに踏むようになってきたし、反射神経も落ちてきているから、反応が遅くなってきたことは自分でもよくわかる。それに昔は関西や四国のコースにも遠征していたけれど、今は一番近いタカタへ来ることだけで精一杯」と語る。

 とはいえ「もともと若いときに1回しかクラッシュしたことはないけれど、完走率は今のほうが高いと思う。それに昔は緊張していたけれど、今は慣れのせいなのか、リラックスしながらドライビングできるようになってきた。72歳になった今でもダートコースを走るのは楽しいし、若いドライバーとクルマや競技の話をすることも楽しいね」と語っているだけに、谷口選手のダートラ挑戦はしばらく続くに違いない。

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