
この記事をまとめると
■アメリカでもガソリン価格が急騰している
■燃料高を背景にBEVへの関心が高まる一方で乗り換えは限定的
■新車購入が難しい低所得層ほど燃料高の影響を受けやすい
カリフォルニアでは1リットル270円超えの異常事態
日本では政府の施策もあるが、それでもガソリン価格は高値安定している。アメリカではかつてガソリンは「水より安い」といわれていた。筆者が初めてアメリカを訪れた1989年では確か1ガロン(約3.78リットル)あたり76セント(約120円)だったので、現状の為替レートで計算すると1リットルあたり約31円であった。当時借りたレンタカー(日産セントラ)で、ガソリンタンク半分ほど給油しても500円弱ぐらいで済んだことをいまも鮮明に覚えている。
本稿執筆時点での全米平均ガソリン価格は1ガロンあたり4.3612ドル(1リットルあたり約182円)となっている。ちなみに本稿執筆時点でのレギュラーガソリンの日本全国平均価格は166.9円なので、すでに日本並みかそれ以上となっている(税などを含む単純比較)。
これがカリフォルニア州となると、1ガロンあたりの平均価格は6.3486ドル(約265円)となっている。カリフォルニア州はとくにガソリンに課する税金が高いことなどもあり、全米でも突出してガソリン価格は高くなっている。
2026年9月下旬から10月上旬にかけ筆者は南カリフォルニア地域に滞在していたのだが、定点観測している地域にあるガソリンスタンドの価格を遡ってみると、2025年同時期でのレギュラーガソリン1ガロンあたりの価格は4ドル83セント(1リットルあたり約201円)だったのに対し、2026年では1ガロン当たり6.49ドル(約271円)となっていた。日本よりインフレが激しく、為替も円安傾向が顕著となっているので円換算すると割高感がさらに目立ってしまうのだが、アメリカのひとにとってもクレイジーなガソリン価格となっている。
全米各州をみると平均価格が4ドルを割り込む州もある。州のなかにはガソリンへの課税にして一時的に一部免除するなど、日本同様に価格高騰の抑制を行っているところもあるようだ。
カリフォルニア州では、2035年よりZEV(ゼロエミッション車)のみ新車販売可能となるなどZEV普及に熱心なのだが、さすがにそんな州政府も現状をなんとかしなければと、ブレンドの関係で夏季用より割安な冬季用ブレンドガソリンの緊急放出を行うといったニュースも現地で流れていた。
