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「若者の憧れ」は過去のもの?  工場閉鎖に14万人リストラで揺れるVW……アメリカ市場で見えた深刻な現実と一筋の光明 (2/2ページ)

「若者の憧れ」は過去のもの?  工場閉鎖に14万人リストラで揺れるVW……アメリカ市場で見えた深刻な現実と一筋の光明

この記事をまとめると

■フォルクスワーゲンは大量リストラによる人員削減など苦境が続いている

■アメリカ市場においても売り上げを下げておりEVの下落がとくに激しい

■かつてのような人気ぶりを感じられず中国製EVに怯える日々が続きそうだ

苦戦が続くフォルクスワーゲン

 VW(フォルクスワーゲン)については、このところネガティブな話題ばかりが先行している。ドイツ国内にある4工場の閉鎖や、世界規模での大量リストラによる人員削減数は増え続け、直近では10万人規模になるとの報道のなか、ついに14万人になるかもといった報道まで出ている。そして本稿執筆時点では、2030年まで全世界の従業員について賃上げを凍結するというニュースまで飛び込んできた。2026暦年締め(2026年1月~12月)での上半期(2026年1月~6月)における世界累計販売台数は412万5700台となり、前年同期比で6.3%減となっている。

 明るい話題もないわけではない。VWの発表によると、前述した2026上半期の販売実績について中国を除く地域全体で約2%の成長を記録したとしている。

 とはいうものの、グループ内の各ブランド別での販売台数をみると、VW(乗用車)、セアト、アウディ、ベントレー、ランボルギーニはいずれも前年同期比でマイナスとなっているのだが、VWのいうところの成長については、シュコダとVW(商用車)が前年同期比プラスとなっており、この2ブランドにより全体で成長を見せたとしているようである。世界的にはBEVの販売増が目立っているとも指摘しており、前年同期比マイナス26%となった中国市場でも、今後新たなBEVを市場投入予定としており期待を寄せていた。

 ここ数年、南カリフォルニア地区をフラフラしていると、VWのクルマをあまり見かける機会がなかった。現地でも苦戦しているようだとの話が出ている。その理由については、若い世代に受け入れられる魅力的なモデルが少ないということも現地でよく聞いた。アメリカ国内における第3四半期(7月~9月)での総販売台数は、7万8179台(前年同期比マイナス10.9%)となった。乗用車がプラス16.6%となるなか、SUVがマイナス16.2%となり、足を引っ張った形となっている。大型SUVのアトラスがマイナス19.5%、アトラス・スポーツがマイナス9.5%となっているのだが、ID.4のマイナス92.1%、ID BUZZのマイナス82.5%が大きく響いている。

 前年となる2025年の第3四半期は、同年9月末でのZEV購入による7500ドル(約118万円)の税額控除終了を控えて、ZEVの駆け込み需要が盛んだった時期となる。税額控除対象車は、アメリカンブランドやGMの工場で生産されるアキュラ、そしてホンダブランドのBEVなどかなり限定的であったのだが、控除対象外のZEVも独自の購入特典を用意して販売促進活動をおこない、需要を食い尽くしたともいわれたほどZEVを売りまくっていたので、その2025年第3四半期と比較してマイナス10.9%に収まっているということは、VWもアメリカでは復調の兆しが見えているようである。

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