
この記事をまとめると
■クルマを評価する際によく「高級感」や「上質」という表現が使われる
■スペックはある程度数値化できても質感を判断するのは人間だ
■「余裕」と「本物」であることが高級の土台にある
高級感とはどこから感じ取るものなのか
自動車の評価ポイントはさまざまだが、高価格帯のモデルに対しては「高級であること」や「上質に感じること」を期待して、見ていくことが多い。
パワーや速さ、軽さといった要素であればスペックの数値で明確に優劣をつけることもできるが、高級や上質は単なる数値では評価できない。果たして、我々ドライバーは、どうやって高級や上質を感じ取っているのだろうか。
まずは、高級感や上質感につながる要素を因数分解してみよう。
上質感を因数分解して見えてくるもの
最初に思い浮かぶ要素は「NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)」だろう。軽の電気自動車に対して「高級車のような静粛性」と評価することもあるが、とにかく走行時に静かで振動が少ないことは高級感の第一条件といえる。
エクステリアのスタイリングにおいては、滑らかなパネルデザインや深みのある塗装、さらにチリと呼ばれるパーツの隙間も上質感を生み出す要素となる。もっといえば、ボディサイズやプロポーションといった部分も高級車においては重要条件だ。
インテリアでは、シートやステアリングホイールといった肌に触れる部分の手触りも上質さを生み出す要素だ。スイッチ類のクリック感にしても高級であるかどうかを左右する。最近、流行りのアンビエントライトもインテリアの上質感につながっている。
最初に触れたNVHにも関連するが、パワートレインやサスペンションの仕上がりも重要だ。滑らかに加減速すること、圧倒的な乗り心地は高級車には必須の性能といえる。その上で、作り込んだサウンドや特定周波数のノイズをカットすることなどで、ブランドの個性を表現するのも常套手段となっている。
