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趣味がなくて……な人は注目! ほぼ「街乗り車」そのままのお手軽度がハンパない「レース」「ラリー」が結構あった (1/2ページ)

趣味がなくて……な人は注目! ほぼ「街乗り車」そのままのお手軽度がハンパない「レース」「ラリー」が結構あった

この記事をまとめると

◼︎専用のレーシングカーばかりの世界でも市販車ベースのレースが開催されている

◼︎ディーラーで買えるクルマに小変更程度で参戦できるので敷居が低いのが魅力

◼︎パワー差が少ないので白熱したバトルが繰り広げられる

ディーラーで買えるクルマでそのままレースに出れちゃう!

 サーキットを舞台にしたレース競技にしろ、公道のワイディングを舞台にしたラリー競技にしろ、モータースポーツシーンでは競技のためだけに開発された専用モデルが最前線で活躍。そんなイメージを持つ方も多いと思うが、じつは市販モデルに限りなく近い状態で争われている競技があることをご存じだろうか?

 確かにF1やスーパーフォーミュラなどのフォーミュラカーやスーパーGTのGT500クラスに参戦するクラス1規定モデル、さらにGT300クラスのGT300クラスに参戦するFIA-GT3車両ならびにGTA-GT300車両などはレース専用に開発された純レーシングカーであり、WRCのラリー1規定モデルもラリー専用のプロトタイプカーで、いずれもプロドライバー&プロチームを対象に開発されたモンスターマシンだが、ビギナー向けの入門シリーズおよび入門クラスに関しては、市販モデルに近い状態のマシンが最前線で活躍している。

 まず、市販車に近いマシンのレースとして代表的なカテゴリーとなるのが、ナンバー付きワンメイクレースの代表格「ヤリスカップ」だと言えるだろう。同シリーズではヤリスカップ専用モデル、ヤリスカップカーが採用されているが、ディーラーからデリバリーされる同マシンは、指定のロールゲージやサスペンション、エンジンオイルクーラー、6点式シートベルトを除けばほぼノーマルの状態。タイヤもワンメイクで、ここから自分で自由に変更できるパーツとしてはブレーキパッドとホイール、ドライビングシートのみとなっているだけに、まさに市販車両に近い状態と言えるだろう。

 それゆえに、マシンの性能差が少なく、独走を許さない混戦が展開。いたるところで、テール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドのバトルが展開されているが、この激しい接近戦が、参加者にとっても観戦者にとってもヤリスカップの魅力となっている。

 これと同様にナンバー付きの軽自動車で争われる「N-ONEオーナーズカップ」もほぼノーマル状態のマシンで争われているレースだ。レースに必要な装備として、ロールゲージや牽引フック、バケットシート、4点式シートベルトを装着するほか、ショックアブソーバーやエキゾースト、バンパーやスポイラーなどのエアロパーツも指定部品より選択可能。

 さらにブレーキパッドやタイヤ(エコタイヤ)&ホールなどは、ルール内に収まる範囲で自由に選択可能だが、それ以外の改造が制限されていることから、同シリーズでも常に激しいバトルが展開されているのである。

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