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イチバン高いの買っときゃ間違いなし……とは限らない! むしろ中間&廉価グレードほほうがうま味たっぷりなクルマ5選 (2/2ページ)

イチバン高いの買っときゃ間違いなし……とは限らない! むしろ中間&廉価グレードほほうがうま味たっぷりなクルマ5選

この記事をまとめると

■上位グレード以外でも満足度の高いグレードをもつ国産車を厳選紹介する

■低グレードや中間グレードでも装備が充実しているモデルは狙い目

■価格差と装備差を見極めて自分に合う最適な1台を選びたい

最上級グレードを選んでおけばいいというわけではない

 クルマにはベーシックからハイエンドまでのグレードが用意されるのが普通だ。新車のデビュー当時はなぜか最上位グレードが人気となるものの、時間がたって販売が落ち着いてくると、主力グレードともいえる中間グレードの販売比率が高まるのも「あるある」である。

 では、上位グレードのほうがすべていいのか。そうであるクルマもあれば、そうじゃないクルマもある。ここでは低めのグレードのほうがむしろデキのいい、コスパ最高な国産車たちを紹介したい。

ホンダ・ステップワゴン

 まずはステップワゴンだ。グレードはガソリン車の「AIR」334万円から、「e:HEV SPADA プレミアムラインブラックエディション」の440万円までのラインアップ。価格差は約106万円に達する。ここで、低めのグレードのおすすめとなるのが、354万円のAIR EXのガソリン車だ。

 6代目ステップワゴンは初代に回帰したコンセプトをもっているのだが、先進運転支援システムのHonda SENSINGはAIR EXを含む全車に標準装備。ブラインドスポットモニターまで装備される。実用装備もスパーダと大きく変わらず、マイナーチェンジで以前のエアーになかったメモリー付きパワーテールゲートも標準装備されるようになったのだから、いまや文句なしというわけだ。

 最上級グレードとなるプレミアムライン系だが、タイヤが17インチになることで最小回転半径が5.4mから一気に5.7mになってしまうのが気になるところ。16インチタイヤ装着車の乗り心地の素晴らしさと心地よさもあって、筆者としてはステップワゴンはガソリン車のみならずe:HEVモデルでも、低~中グレードをおすすめしたくなる。

日産セレナ

 日産セレナにしても、価格帯はガソリン車の「X」が271万円から「e-POWER ルキシオン」の484万円まで、なんと約213万円もの差がある。プロパイロットは全車に標準装備され(ルキシオンのみより高機能なプロパイロット2.0)、夜間の安全性を高めるLEDヘッドライトも全車に標準装備される。

 ここでおすすめしたいグレードは、ハイブリッドのe-POWER Xだ。ガソリン車のハイウェイスターVより約8万円高になり、ハイウェイスターのカッコよさはないものの、WLTCモード燃費はガソリン車の13.0km/Lから一気に20.6km/Lに向上。装備類に不満なく、ハイブリッドらしい静かでスムースな走りにも納得できるのである。

 で、セレナの最上級グレードとなるe-POWER ルキシオンを推せないのは、高精度地図データと360度周囲センシングによって同一車線内のハンズオフが可能となるプロパイロット2.0を搭載しているものの、タイヤは他グレードと同じ16インチのままで、走りの質そのものはe-POWER Xと変わらず、価格は約485万円まで高騰。日産の最上級ミニバンであるエルグランド350ハイウェイスター487万円とほぼ同額になってしまう、セレナらしからぬ価格設定にある。

マツダCX-60

 グレード間価格差が極めて大きい1台が、マツダのSUVであるCX-60だ。立派な体躯にして超お値打ちのガソリンエンジンのスタンダードモデル、「25S Sパッケージ」の326万円から「PHEV プレミアムモダン」の646万円までで、その差額は約320万円に達する。

 しかし、ガソリン車でも見た目は大きく変わらず堂々としたものだし、本革シートや大径ホイールを備えた直列6気筒ディーゼルエンジンのXD Lパッケージ(422万円)でも、CX-60のハイクラスモデルらしい走りや装備を十分に味わえ、むしろPHEVより乗り心地がいい場面もあったりするのである。

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