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もう少しで実現していた「新型スカイラインGT-R」! R35のエンジンをぶち込んだインフィニティ「Q50オールージュ」がいま考えても激熱!!

もう少しで実現していた「新型スカイラインGT-R」! R35のエンジンをぶち込んだインフィニティ「Q50オールージュ」がいま考えても激熱!!

この記事をまとめると

■かつてインフィニティQ50オールージュという幻のコンセプトカーが存在した

■R35 GT-Rのエンジンを搭載しており大きな注目を集めた

■市販化が期待されたが計画は実現しなかった

幻と化したスカイラインGT-R復活劇

 F1ベルギーグランプリが開催されるスパ・フランコルシャンに、「オー・ルージュ」と呼ばれる伝説のコーナーがある。高速で下り坂から一気に登り返す、ドライバーがもっともスリルを感じるセクションのひとつだ。フランス語で「赤い水」を意味するその名を冠したコンセプトカーが、2014年1月のデトロイトモーターショーに登場した。

 インフィニティQ50 オールージュ。日本では「スカイライン」として販売されるQ50をベースに、GT-Rのパワートレインを搭載したコンセプトカーであるが、なんと市販化を予定していたのだから驚くほかない。

 搭載されるパワートレインは、日産GT-Rと同じVR38型3.8リッターV6ツインターボエンジン。最高出力568馬力・最大トルク600Nmを発生し、駆動方式はもちろん4WDだが、後席の居住空間を確保するためGT-Rの6速DCTを用いたトランスアクスルレイアウトではなく、7速ATがエンジンの直後に配される。この内容を見れば、「スカイラインGT-R復活か」とファンが興奮したのは無理もない。2002年にR34型スカイラインGT-Rが生産終了となり、R35型となったGT-Rは独立モデルとして別の道を歩んでいた。Q50 オールージュは、スカイラインの車体にGT-Rのパワーが宿るという、まさにかつてのGT-Rの思想の再来だったのだ。

 外観はカーボンファイバー製のエアロパーツやルーフで武装。標準モデルより20mm幅広いボディは20インチホイールを飲み込み、スポーツタイプのデュアルエキゾーストを装備した。ボディカラーはコンセプトカー専用のクリアコートによって赤みに深みが加えられた特別な仕上げだ。インテリアはカーボンファイバーのドア・センターコンソールパネル、アルカンターラのスポーツステアリングといったレーシーな雰囲気で統一されている。

 そしてこのコンセプトカーは、F1の香りを漂わせてもいた。当時インフィニティはF1のレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務めており、チームのエースドライバーだったセバスチャン・ベッテルがインフィニティのブランドアンバサダーとして開発に関与していたのだ。4年連続でF1ワールドチャンピオンに輝いていたベッテルの名が開発に絡んでいるという事実は、このクルマへの期待をさらに高める材料だった。

 発表から世界中のクルマ好きが市販化を待ち望んでいたが、同年12月24日に衝撃のニュースが飛び込んだ。インフィニティを去りキャデラック社長に転じたヨハン・ダ・ネイシン氏が「日産上層部はQ50 オールージュの市販化プロジェクトの中止を決定したようだ」とリークしたのだ。

 その後、日産から公式の発表は一切なかった。中止の正式理由は明かされていないが、当時の日産の利益率が芳しくなかったこと、スーパーセダンというニッチな市場など、複数の要因が重なったとみられる。

 また、このプロジェクトを推進していたダ・ネイシン氏本人がインフィニティを離れたことも大きかった。さらにベッテルが2015年シーズンからフェラーリへ移籍したことで、プロジェクトの推進力が失われたという見方もある。

 市販化されれば、スカイラインの歴史においてひとつの頂点になり得たQ50 オールージュ。登場が予定されている次期スカイラインにも、このような刺激を期待したい。

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