グランカングーは工夫次第で可能性が無限大
「モノより想い出」というキャッチフレーズが印象的なセレナは、とにかく家族でのドライブをもっと楽しく安全に、快適にするための新技術投入や、細やかな改良を行って熟成を続けてきました。
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昨年12月の改良では、今回の試乗車「ルキシオン」と「ハイウェイスターV」がよりプレミアム感あふれるデザインになり、とくに最上級グレードのルキシオンはインテリアも専用に。次世代素材「テーラーフィット」のシートは見た目にも上質で洗練された印象となっています。「小さな子どもにはここまでの豪華装備はいらないかな……」と思いつつ、子どもはすぐ大きくなる! このほうが長く乗れるという考え方もアリです。
しかも、ルキシオンは7人乗りで2列目シートがキャプテンタイプ。大人はゆったり座れるし、チャイルドシートを装着してもウォークスルーができるし、いざとなれば横スライドでくっつけてベンチシートに早替わりするので、いろいろな使い方ができるのがポイントです。
そしてセレナの大きな特徴は、上下2分割で個別に開閉ができる「デュアルバックドア」。後ろが狭い場所でも上半分だけを開けて荷物が出し入れでき、ちゃんとラゲッジのフロアまで手が届くようになっているから、本当に便利です。
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さらに、オプションとはいえグーグル搭載のニッサンコネクトが初採用されたのは画期的。スマホ感覚でタッチや声でナビからエンタメ、エアコン操作までスイスイ使えるから、一度この便利さを知ったら戻れなくなるでしょうね。
運転してみると、視界の広さとeパワーによるなめらかなモーター走行は、とても扱いやすいです。3D映像で周辺の安全確認ができたり、ミラーをたたんでも白線が映る機能で立体駐車場も怖くない! この優しさは、さすが日本のミニバンですね。
ところがグランカングーに乗り換えると、「やっぱりこちらもいいなぁ」となるのはなぜでしょう。快適装備は必要最低限でパワースライドドアすらないし、2列目シートは座面が3つ独立していてリクライニングもないし。
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2列目と3列目のシートはすべて取り外し可能と言われても、いったい取り外したシートをどこに置けばいいの? という日本の住宅事情にミスマッチな機能があったり、観音開きのバックドアはすごくオシャレだけど、冷静に考えると「雨の日ずぶ濡れってことだよね……」となるんです。
でもこれが運転席に座ると、しっくりくるポジションと視界。1.3リッターターボ+7速DCTの元気な加速と、しっかりと安定感のあるボディ。コーナリングでは、ホイールベースや全幅の長さを考えると感心するくらい一体感があってスポーティにも走れるので、どんどん楽しくなってきます。
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なんでも用意してくれるのではなくて、独特の世界観と自由で広大な空間があり、自分で工夫したくなるDIY好きには、想像力を掻き立てる最高の素材。それがグランカングーの魅力ですね。
●試乗&リポート
橋本洋平&まるも亜希子
日産セレナとルノー・グランカングーと橋本洋平さんとまるも亜希子さん画像はこちら
かつてはメルセデス・ベンツVクラスやエルグランドを所有するなど、じつは意外と(⁉ )ミニバン好きのハッシー&まるも夫婦。お子さん+ワンコと暮らすおふたりが、今回はクルマ好き&お父さん/お母さんの立場から各車の仕上がりをチェック‼
※本記事は雑誌「CARトップ2026年5月号」の記事を再構成して掲載しております